調布市国領の場合は?
このイトーヨーカドー国領店の周辺の状況は、京王線の国領駅に隣接する「マルエツ」が強さを
発揮しています。
このマルエツ、特段、変わった印象は感じられないものの、1階にはイートインのベーカリーがあったり、地下の食品売り場は、今なら入り口にミカンが山積みです。普段使いのスーパーとして、すっかり定着しています。
同じ国領駅には、「西友」も逆サイドに隣接して店がありますが、こちらは、ちょっと活気がありません。
ですから、賑わい度を筆者が見た感じでは、マルエツ > イトーヨーカドー > 西友 という順になります。
デフレ不況でイトーヨーカドーはより中途半端は立ち位置に
もっとも活気のあるマルエツでは、1階に衣料品売り場があるのですが、お客さんがかなり目につきます。
イトーヨーカドーと何が違うのだろう?と比較してみると、マルエツでは、家の中や近所でちょっと着るような服を売っているのです。
ところが、イトーヨーカドーの場合は、どうしても調布駅にある駅ビルの専門店や、パルコとの比較となります。
デフレの中、調布駅ビルのファッショナブルなブランド専門店でも数千円の価格帯の商品が多くなっており、それなら、イトーヨーカドーよりも調布駅ビルのお店で買おうということになるのです。
ですから、イトーヨーカドーの改装は、特にフードコートは高く評価できるものの、まだ総合スーパーの復権とまではいかない印象です。
日本経済が突然に復活して、消費のパイが広がれば、改装の努力は報われるかもしれません。しかし、このままデフレ不況がさらに続けば、せっかくの思い切った改装も、総合スーパー不振のダメージをやや抑制する範疇にとどまってしまうのではないかと思われます。
消費が強ければイトーヨーカドーの改装効果は出てくると思われますが、ちょっとまだ、デフレ不況が強いですね。
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『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2020年12月2日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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