fbpx

イトーヨーカドー改装も客離れ止まらず、デフレ不況で総合スーパー陥落=児島康孝

調布市国領の場合は?

このイトーヨーカドー国領店の周辺の状況は、京王線の国領駅に隣接する「マルエツ」が強さを
発揮しています。

このマルエツ、特段、変わった印象は感じられないものの、1階にはイートインのベーカリーがあったり、地下の食品売り場は、今なら入り口にミカンが山積みです。普段使いのスーパーとして、すっかり定着しています。

同じ国領駅には、「西友」も逆サイドに隣接して店がありますが、こちらは、ちょっと活気がありません。

【関連】西友売却は喜べない。ウォルマートは危機的デフレ不況の日本を見限った=児島康孝

ですから、賑わい度を筆者が見た感じでは、マルエツ > イトーヨーカドー > 西友 という順になります。

デフレ不況でイトーヨーカドーはより中途半端は立ち位置に

もっとも活気のあるマルエツでは、1階に衣料品売り場があるのですが、お客さんがかなり目につきます。

イトーヨーカドーと何が違うのだろう?と比較してみると、マルエツでは、家の中や近所でちょっと着るような服を売っているのです。

ところが、イトーヨーカドーの場合は、どうしても調布駅にある駅ビルの専門店や、パルコとの比較となります。

デフレの中、調布駅ビルのファッショナブルなブランド専門店でも数千円の価格帯の商品が多くなっており、それなら、イトーヨーカドーよりも調布駅ビルのお店で買おうということになるのです。

ですから、イトーヨーカドーの改装は、特にフードコートは高く評価できるものの、まだ総合スーパーの復権とまではいかない印象です。

日本経済が突然に復活して、消費のパイが広がれば、改装の努力は報われるかもしれません。しかし、このままデフレ不況がさらに続けば、せっかくの思い切った改装も、総合スーパー不振のダメージをやや抑制する範疇にとどまってしまうのではないかと思われます。

消費が強ければイトーヨーカドーの改装効果は出てくると思われますが、ちょっとまだ、デフレ不況が強いですね。

有料メルマガ好評配信中!初月無料です


有料メルマガ『「ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!」連動メルマガ』好評配信中。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>

※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込330円)。

2020年11月配信分
  • 暴騰のビットコインが、突然急落。やはり感謝祭前には、一部利益確定が無難(11/27)
  • 【速報】サウジアラムコが、ミサイル攻撃受ける。炎上の模様。(11/23)
  • ウォルマートが西友から撤退の、重大な意味とは(11/20)
  • GoToイート終了予告に見る、マーケットへの対処法(11/13)
  • 円相場、株式市場の中期見通しを変更しました。(11/10)
  • 【速報】NBCやABCが、日本時間午前2時ごろにバイデン氏に大統領当確(11/8)
  • 特にコロナ禍では、郵便投票をやめるべき理由(11/6)
  • 【速報】開票スタート、トランプ大統領は薄氷の戦い(11/4)

2020年11月のバックナンバーを購入する

2020年10月配信分
  • 直前!アメリカ大統領選挙は、トランプ優位に変化している(10/30)
  • トランプ大統領支持52%不支持48%に。再選の可能性高まる(10/23)
  • 米大統領選、トランプ大統領が猛追。バイデン氏との差を縮める(10/16)
  • 討論ではなく、もはや「テレビ演説」のバイデン陣営。トランプ陣営は厳しい局面に(10/9)
  • 【速報】トランプ大統領とメラニア夫人がコロナ陽性に。市場にも衝撃走る(10/2)

2020年10月のバックナンバーを購入する

2020年9月配信分
  • 25日の数字も、トランプ支持52%不支持48%(9/27)
  • 最新の数字で見る、アメリカ大統領選の動きは、コレだ(9/25)
  • 1ドル=104円30銭に。コロナ大恐慌が日本を襲う、欧米は回避(9/18)
  • LVMHがティファニー買収断念で、訴訟合戦へ。ユーロ相場にも影響か(9/11)
  • アメリカ大統領選、トランプ不利も、戦略機能し始める(9/4)

2020年9月のバックナンバーを購入する

2020年8月配信分
  • 安倍首相、辞任表明へ。デフレ脱却の意欲は、本当のところどうだったのか?(8/28)
  • バノン容疑者の逮捕は、米郵政公社の監察部門だった!郵便投票でトランプ政権と対立(8/21)
  • モーリシャスの原油流出事故は、対応次第で国際世論を敵にまわす(8/14)
  • 来年の先行きは明るいが、壮絶なデフレ体制の破壊が起きる(8/7)

2020年8月のバックナンバーを購入する

【関連】「発達障害」はこれからの日本で武器になる。ASD児を育てる私が確信した理由=午堂登紀雄

【関連】公的マネーが東証1部上場企業の8割で大株主の異常さ。日銀膨張の末路は=原彰宏

image by:Ned Snowman / Shutterstock.com
1 2

ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2020年12月2日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』連動メルマガ

[月額330円(税込) 毎週金曜日]
日本に影響を与えてきた欧米勢の勢力図が変化し、国際情勢も激変の時期を迎えています。トランプ政権の前の欧米勢力は、日本の1990年のバブル崩壊以降、日本の衰退を狙ってきました。超長期の経済サイクルである、コンドラチェフ・サイクルが、戦後最悪の大底でもあったことから、日本経済はデフレに陥り、低迷したままであったのです。ところが、トランプ政権の誕生以降、欧米勢の勢力は変化し、日本の今後も、大きく変わろうとしています。このメルマガでは、有料読者に限定して、ちょっと書きにくい話にも踏み込んで、欧米勢の動きをお伝えします。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー