アンジェス<4563>は25日、カナダのバイオ医薬品企業であるVasomune Therapeuticsと共同開発中のTie2受容体アゴニスト「AV-001」について、適応疾患を拡大する契約を締結したと発表した。
両社はこれまでウイルス性および細菌性肺炎を含む急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象として「AV-001」の臨床試験を実施してきた。また、2025年9月には、新たに血液透析によって引き起こされる細胞毒性脳浮腫を軽減し、脳の白質の機能維持を評価する医師主導試験の実施を発表している。
今回、「AV-001」の血管を安定化させ、血管漏出や炎症を抑制するという作用が、上記血液透析により引き起こされる認知機能の低下を含む他の疾患への適用可能性を検討し、共同開発契約の対象をすべての疾患に拡大する契約を締結した。契約拡大に伴い、同社は2025年末までにVasomune Therapeuticsへ1百万米ドル(約1.57億円)、さらに2026年から2027年にかけて3百万米ドル(約4.71億円)を支払う予定としている。
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