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タナベ Research Memo(6):自己資本比率69.6%、還元・M&A余力を確保

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■タナベコンサルティンググループ<9644>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2026年3月期末の資産合計は、前期末比840百万円増加の15,169百万円となった。主な変動要因について見ると、流動資産では現金及び預金、有価証券が674百万円減少した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が122百万円増加した。固定資産ではピースマインドの子会社化に伴い、のれんが514百万円増加したほか、投資有価証券が210百万円、退職給付に係る資産が224百万円それぞれ増加した。

負債合計は前期末比609百万円増加の3,797百万円となった。有利子負債が316百万円増加したほか前受金が89百万円、賞与引当金が98百万円それぞれ増加した。また、純資産合計は前期末比231百万円増加の11,372百万円となった。配当金支出で846百万円、自己株式取得で449百万円の減少要因となった一方で、親会社株主に帰属する当期純利益1,100百万円を計上したことや、子会社の収益拡大とピースマインドの連結化により非支配株主持分が327百万円増加した。

経営指標は、自己資本比率が69.6%と引き続き高水準を維持しており、現金及び預金も70億円前後と潤沢で実質無借金経営を維持していることから、財務の健全性は高いと判断される。純資産合計がここ数期間、伸び悩んでいるが、同社が2026年3月期にROE10%を達成するための施策の1つとして、連結総還元性向100%を目安に自己株式取得を含めて積極的な株主還元を進めてきたためだ。今後もM&A以外は大きな資金需要も発生しないため、手元キャッシュは株主還元やM&A資金等に充当していく方針である。2026年3月期のROEは10.5%と前期比で1.0%上昇した。ROEを構成する3つの指標に分解して見ると、売上高当期純利益率は前期の7.0%から6.8%に低下したものの、総資産回転率が1.01回から1.10回に、財務レバレッジが1.32倍から1.39倍に拡大したことがROEの上昇要因となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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