「iPhone」を中心に広がるアップル経済圏
私自身もアップルユーザーですから、アップルカーが発売されることには非常に高い期待を持っています。
では、アップルがすでに色々な強いところがある自動車業界の中で、果たして勝算があるのかどうかということについて見ていきたいと思います。
ただ電気自動車を開発したからといって、そう簡単に売れるものではないという風に思います。一方で、アップルの電気自動車は、日本でいうと半分以上のシェアを誇る「iPhone」の強みというのを最大限に活かすことができるツールでもあるという風に考えています。
アップルというと、iPhoneを中心に次々に周辺機器を出してきました。それがタブレットのiPadだったり、時計のApple Watchだったり、さらには最近流行っているのがイヤホンのAirPodsです。
これらの何が素晴らしいかというと、iPhoneを中心に全部が繋がっていること。このiPhoneとタブレットというのはほぼ同じようなアプリ、同じ認証情報といったところを常に連携しているのでシームレスに行うことができますし、またApple Watchだったらこれらの通知がいつでも受け取れるとこういうことになります。
特にこのApple Watch、私も最近になって買ったばかりなのですが、すごく良いなと思っています。これがあれば、もはやiPhoneがいらないぐらいに必要な情報、例えばラインで簡単なやりとりをしたい時は音声でメッセージを入力すればすぐ返せるという具合に、非常に便利に使わせてもらっています。
AirPodsも箱から取り出したらすぐにiPhoneに繋がるようになっていますし、ここでSiriとかも使えて、まさにiPhone経済圏の囲い込みを図っています。
私自身もこれにまんまと嵌められているわけなんですけれども、同じようなことを「アップルカー」でできるという風に考えられます。
アップルカーの無限の可能性
想像できるのは、まずiPhoneが車の「鍵」になるということです。
皆さんも出歩く時は携帯電話は必須だと思うので、iPhoneを持っていれば車の鍵を持ち歩く必要もありませんし、マップで行き先を先に検索しておけば、それがそのままカーナビに映って案内にしてくれるということにもなると思います。
また電気自動車ということですからバッテリー残量なんかも見ないといけないと思うのですが、それもiPhoneですぐに確認できると思いますし、最終的に自動運転ということになれば、もう行き先とかもすべてがiPhoneで操作できるということになります。
そう考えると、このアップルカーの可能性というのは無限大に広がるという風に考えています。