無理のある韓国起源説
もっとも、朝鮮半島には唐辛子がない。起源を名乗るには無理がありすぎる。それなのに韓国は、中国に対してキムチを取るなとか、韓服を取るなとか、意味不明な主張を展開している。
また、中国産のキムチは韓国に輸入される。韓国の輸入キムチの9割は中国産であり、誰が見ても、中国の方がキムチを生産している。キムチ宗主国である。
そして、その生産方法も韓国の怒りを買う。大量の白菜を裸の男性が漬けていたり、どう見ても消毒されてない古いショベルカーで掬い上げている動画が公開される事件があり、韓国は中国産キムチをボイコットした。
しかし、ボイコットをしたところで、中国産キムチを輸入しているのは韓国なのだ。中国は韓国のためにキムチを生産している。
妄想で歴史を作り上げている?
そんな中、竹島アシカの絵本の画像を改ざんして、日本人がアシカを殺したようなデマを流した誠信女子大学のソ・ギョンドク教授は自身のSNSで、ドラマ打ち切りについて次のような主張をしている。
「すでに中国のネットユーザーはこの場面を『当時の韓国の典型的な姿』として支持し始めた」「歴史歪曲(わいきょく)の問題につながる恐れが非常に大きい」とのことだ。
歴史歪曲をしているのはどっちなのか。耳を疑いたくなる内容である。歴史家が時代考証しても、ドラマで描かれたのは当時の韓国の典型的な姿だろう。
このように客観的な真実よりも、自分たちの妄想で李氏朝鮮時代をクリエイトする動きが韓国中に湧き上がった。
このような背景で、韓国の反中感情への高まりが韓国ドラマ『朝鮮退魔師』に殺到して、スポンサーに不買運動を仕掛けたところ、スポンサーが相次いで撤退して打ちきりとなった。
この騒動の理由が致命的に矛盾していることを、韓国人は何も理解しない。
李氏朝鮮時代に中華料理を食べないはずがないのだ。なぜなら、李氏朝鮮は中国の明に朝貢していたのだ。交易も盛んだった時代だ。
しかし、韓国人にそのような歴史的事実を説いたところで無駄である。自分たちのアイデンティティーであるキムチを中国に盗られたという「勘違い」が発端だからだ。