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キムチ起源論争で終わる中韓関係。韓国で反中激化、中華料理が登場するドラマを打ち切りに

「キムチの起源」を巡って韓国で反中感情が高まっている。辛い「韓国風キムチ」の起源を主張するならまだわかるが、キムチそのもののまで韓国独自だというのは無理があるだろう。今やドラマの演出で中国料理が出てくるだけで非難が殺到し、放送打ち切りになるケースまで発生している。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2021年3月29日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

韓国ドラマが「反中」で打ち切りに

今回は一見、韓国経済に関係なさそうな韓国ドラマ『朝鮮退魔師』の動向について特集したい。

とはいえ、この朝鮮退魔師の内容が重要なのではない。抑えておくべき背景として、このドラマは、後に世宗となる忠寧君(チュンニョングン)らが悪霊から民を守るために戦う姿を描いた創作史劇だ。つまり、李氏朝鮮時代の世宗(1397年~1450年)の話であるということ。1397年より少し前の時代だと想像していただければいい。加えて、中国は明の時代(1368年~1644年)であることも頭の片隅にとどめておいて欲しい。

事前知識はこれぐらいにして、この韓国ドラマ『朝鮮退魔師』の放送が、わずか2回で打ち切られた理由について述べていく。

それは韓国人による多くの反中感情への怒りが、このドラマの制作者に向けられたからだ。しかも、小道具に出した「中国料理を振る舞う」というワンシーンだけでだ。

何を言っているのかよくわからない?大丈夫だ。私も理解できない。一応、そのシーンを抜き出しておこう。

忠寧君が外国人司祭と通訳者に、中国の伝統的な食べ物である「月餅(丸い形の菓子)」や「皮蛋(ピータン=鶏やアヒルの卵を発酵させた食品)」「餃子」などを振る舞うシーンが放映された。

これで放送が2回で打ち切りとなった。しかも、すでに数十話の製作が進んでおり、全体の80%も撮影を完了していたという。

このシーンの何がいけないのか。

月餅は砂糖が使われている。李氏朝鮮時代ではおかしいから批判された?そもそも韓国の歴史ドラマに、ガスコンロが登場するようなドラマだ。1つの菓子がどうとか、問題になるはずもない。

答えを述べると「中華料理」を振る舞ったからである。

ええっ?と思うだろう。史実から考えれば、月餅はともかくとして、李氏朝鮮時代で上の官僚ならば当然、中華料理を食べていただろう。時代考証におかしな点はない。むしろ、韓国ドラマからすればまともな方だ。

ドラマは中韓「キムチ起源」論争の犠牲になった

実は、このドラマが打ち切りになった理由はもっと前にあるのだ。それは韓国の国民食でありアイデンティティーとも言える『キムチ』を、中国が起源だと主張する出来事があった。このドラマは、中韓キムチ戦争の犠牲者に過ぎない。

しかし、一般的に考えて、キムチは「中国起源」である。なぜなら、漬物の起源が中国だからだ。

韓国が大好きな唐辛子は、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に持ち込んだものという説がある。その赤いキムチを「韓国風キムチ」と主張すればいいのに、「キムチ(白菜などを付けたもの)」自体の起源が韓国にあると主張したことで、中国政府から反発を食らったのだ。

Next: 無理のある韓国起源説。なぜ自分の国のものにしたがるのか?

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