安倍前首相は五輪反対派を「反日」と決めつけ
まず、コロナ禍での東京オリンピック・パラリンピック開催が論議を呼んでいます。
安倍前首相は、この開催に反対する人は「反日」の人が多いという言い方をして反発を買っています。
多くの国民が開催に反対している理由は、世界的にコロナの感染が猛威を振るっているさなかに五輪を開催して、国内の感染が拡大しないか、医療崩壊を招いて国民の命を脅かすことにならないか、という不安があるためです。
これを「反日」と結びつけること自体、科学的でありませんが、菅政権が「安心で安全な五輪開催」と言いながら、どういう対策を講じて安心安全を確保するのか、まったく科学的根拠を持った説明をしていないことにも原因があります。
そんな不安を残したまま、国民の健康や命を危険にさらす形で五輪を開催するほうが、よほど「反日」と言わざるを得ません。
菅政権は東京五輪「安心・安全」の科学的根拠を示すべき
この問題のさらに根底にあるのが、そもそも新型コロナウイルスの正体、出どころの情報が欠如していることです。十分な科学的な説明が示されないまま、「武漢ウイルス」とか生物兵器と言った議論を呼ぶ素地を作っています。
その正体、出どころがわからなければ、ワクチンや治療薬の開発はできないはずです。
一部の研究所だけが情報をもって、これを独占して利益を上げているのか、本当に正体がわからないのか、情報が少なすぎます。
世界にこれだけ研究所があり、医学病理学の研究が進んでいながら、しかも100年前にスペイン風邪、近年にはSARSといった事例を経験しながら、本当に新型コロナウイルスの正体がわからないというのも不自然です。
科学的な研究成果を世に公表できないような、政治的な圧力があるなら、それを打破する力を促し、その努力に対してノーベル平和賞、医学賞を与え、インセンティブを付与することも考える必要があります。
その前に、菅政権は限られた日数ではありますが、開会式までに「安心安全な開催」の科学的根拠を早急に示す必要があります。
すでに入国した選手らの間に陽性者が出ています。