「やりたいこと探し」は時間を超えられない
自分の価値観は変化します。かつては存在しなかった職業が出現し、これまで隆盛を極めていた職業でさえ消滅します。
また、時代環境の変化で自分の価値観も変化します。たとえば私はかつては「がむしゃらに働くことが重要だ」などと考えていましたが、いまは「ゆるく働いた方が幸せ」だと考えています。
そして、この考えもまた変わっていくと思います。
だから私は、ライフワーク探し、やりがい探し、自分探しは現時点でのピンポイントのものに過ぎませんから、あまり意味がないと思っています。
それよりも、とりあえず日々やるべきタスクをこなしつつ、興味関心がわくものが見つかれば乗ってみる、ダメならやめよう、ぐらいのライトな感じでよいような気がします。
それは次々に会社を乗り換えろということではなく、会社に席を起きながら、副業やプチ起業などで自分が面白いと感じることにぶつかるまで、いろいろ試してみましょうということです。
何が面白いか、面白くないか、あるいは自分に適性があるかないかは、実際にやってみなければわかりません。
それが仕事であっても趣味であっても、やってみて初めて「あ、オレこういうの好きかも」「これ私に向いているかも」「これはちょっと違うかなあ」という感覚が得られます。
だから、ちょっとでも興味を持ったらやってみる。仮に興味がなくても、人に誘われたらちょっと乗ってみる。未知のことに取り組んでみることです。
そして、日常生活や仕事をしている中で、「自分はこういうことがやりたいのかなあ」「こういう仕事も面白そうだなあ」と意識を向けておくことです。そうしたちょっとした心の引っかかりに敏感になっておくことです。
それを積み重ねていくと、「そうか、自分はこれがやりたかったんだ!」という意識が強くなる日がやってきます。「ああ、やっぱりこれでやってみたい!」という出会いが来ます。
もちろん、それがいつ来るのかは誰にもわからないし、人によって違うでしょう。でも意識し続けていれば、いつかは来る可能性が高い。
もちろん、来ないかもしれませんが、逆に意識していなければ、永遠に来ない可能性の方が高いでしょう。
その前提の上で「機が熟すのを待つ」です。たとえば起業にしても、とにかく起業することが目的で焦って始めても、たいてい失敗します。「これをやりたい」という熱意が沸点に達しないと、ちょっとした壁でも挫折してしまいます。
だから「いろいろ調べていろいろやってるんだけどまだ見えない」という人は、まだ機が熟していないだけだと割り切り、その時が来るのを待つことです。
そして「ああ、やっぱこれがいいな」「これがやりたいな」と気持ちが凝縮して沸点を迎えたとき、きっと衝動を隠せませんから、そのときは心に素直になって動けばいいと思います。
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『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』(2021年8月2日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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