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9月後半にコロナ第6波か。英政府機関が毒性強い“スーパー変異株”出現を警戒=高島康司

ワクチンに耐性を持つ可能性

この警告を提出した専門家によると、この変異株が、免疫耐性のある南アフリカ由来の「ベータ株」、より感染力の強いイギリス発の「アルファ株」、そしてインドで発生した「デルタ株」から形成されている場合、ワクチンに対して耐性を持つ可能性があるとしている。

イギリス議会の「コロナウイルスに関する議会グループ」の副議長であるフィリッパ・ウィットフォード博士は、関係者にこの憂慮すべき報告書に注意を払うよう促している。

この報告者は、本来ならばイギリス政府に衝撃を与えるはずの内容だが、議会休会中に大量の報告書の中にひっそりと紛れ込んでいたため、注目されることはなかったという。

2~3か月のサイクルで新しい変異株が日本を襲う

いま日本も世界も「デルタ株」の猛威で大変な状況にある。

もしこの警告にあるように、致死率が35%もある強毒の変異株が近い将来に出現する可能性があるのであれば、それは我々の社会体制を根本から変化させてしまうほどの力があるだろう。

だとしたら、日本の状況はどうなのだろうか? 将来、そのような変異株が日本でも蔓延する可能性はあるのだろか?

もちろん、いまのところはなんともいえないだろうが、その可能性はあると見たほうがよいように思う。

日本で最初の新型コロナウイルスの感染者が確認された2020年1月から、2カ月から3カ月の波で蔓延を繰り返している。

それぞれのサイクルは、発生から2カ月程度で蔓延の波はピークアウトし、いったん下火になる。その後、1カ月程度でまた新たな波が始まるというサイクルだ。

そして重要なことは、それぞれのサイクルで蔓延するのは、異なった変異株であるという点だ。

これまでの蔓延の波は次のようになっている。波の始まりと終わりは確定しているわけではないので、おおよその目算だ。なお、第3波で「東京・埼玉株」が蔓延したとする認識は、「東京大学先端科学技術研究センター」の児玉龍彦名誉教授の分析にしたがった。

・第1波:2020年3月~2020年5月(初期武漢株)
・第2波:2020年6月~2020年9月(D614G ※欧米型)
・第3波:2020年12月~2021年3月(東京・埼玉株)
・第4波;2021年4月~2021年6月(アルファ株)
・第5波:2021年7月~継続中(デルタ株)

このように、いまは第5波である。そして、蔓延の波を繰り返すごとに感染力は強まり、感染者数が激増している。

もしこのような波のパターンが今後も続くとすると、いまの第5波は8月中にピークアウトし、9月頃には終息すると思われる。そして一時的に新型コロナウイルスのパンデミックがようやく抑制できたように見える時期が少し続いた後、また新しい変異株による第6波が始まることになる。

Next: 第6波で猛威を振るうのはどんなウイルスか?

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