円相場は無反応?それとも嵐の前の静けさか
ただ、為替のほうは本邦の感染拡大起因で何か動きが出るかと思ったものの、しょせん極東の経済衰退国における感染拡大など、アルゴリズムもAIもまったく気にしていない様子。
まったく為替相場の材料としてはワークしていない状態が続いています。
コロナはやはり、米国で決定的な問題が起きないことには、相場には反映しないままなのかも知れません。
これだけとんでもない状況でも、なんら相場に感応度がないというのも、ある意味ずいぶんと残念なものがありますが、仕方ありません。
これが、この国の影響力の程度ということなのでしょう。
非常事態宣言はさらに地域を拡大することが決まったようですが、もはや国民の関心は低く、昨年5月頃のような危機意識が再顕在化することはないものと思われます。
いっそ「本邦滅亡危機宣言」とでも、名前を変えたほうがよろしいのではないかとさえ思う次第です。
むしろ菅政権終焉のほうが大きな材料になる可能性も
相場にとってより大きなインパクトを与えそうなのは、コロナのダイレクトな惨状ではなく、それを受けて完全に無為無策の状態に陥っている菅政権が、長くないことになるのかもしれません。
海外勢は短命政権を非常に嫌いますから、株も為替も、この情報に反応するほうが大きくなりそうです。
とくに支持率が30%を割り、菅政権は継続しないで欲しいとする層が65%という今の状況では、与党が「秋の総選挙」に負けるのはもはや決定的と言えそうです。