インフレ経験のない国は物品を大増産中
では、今回はあらゆるものが足りないと騒いでいますが、その物品を製造する業者は何をするのか。
日本などは、ここ何十年もインフレなど経験していないので特にそうですが、大増産します。で、それが市場に供給される頃には、すでに価格は下がっている。
そういう循環になるだけの話です。
いまや、マスクは50枚入り300円で売っていたら、皆さん買おうと思いますか?家に在庫がある場合、見向きもしないという状況になるでしょう。200円でも、私は買わないと思います。足りなくなったら買えばよい、と思います。
インフレのあとに来るのは、世界的なデフレ経済?
今は「インフレ!インフレ!」と騒いでいますが、今後の展開は、企業が大増産して価格は大暴落、そのうちに、どんな変な価格になっても誰も買わなくなる、ということです。
日本が金融緩和のやりすぎで「失われた20年」と言われたのと同じことが、世界でも起こるよ、と言っているのです。
つまり、デフレ経済です。
その失態を演じた張本人はパウエル議長だよ、と言っているのですが、金融業界ではパウエル議長の信認が厚いという、摩訶不思議な現象が起こっています。
でも、心配には及びません。グリーンスパンもバーナンキも、在職中は褒め称えられていましたが、退職後はボロボロの評価です。唯一、イエレンだけが評判がいいだけです。
たぶん、パウエルさんも、退職後にボロボロに叩かれるだろうね、とは思っています。
デフレとは、通貨高で物価の下落が続くこと
デフレというのはどういう現象かといえば、通貨高で物価の下落が続くことの現象を指します。反対にインフレというのは、通貨安での物価上昇です。
いま、通貨高でのインフレですよね?
現実にドル高(ドルの価値が上昇している)ということは、ドルは基軸ですので、現金の価値が上昇していることを意味します。
つまり、もうデフレが走り出しています。そんなときに、NHKの報道は「現在はインフレ」と事実を報道しているだけなので仕方のない側面はありますが、だいぶ違和感を覚えます。