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日産「アフターゴーンの大改革」に成功、3つの後遺症をどう克服した?販売台数減も株価上昇が期待できる理由=栫井駿介

株価はピークの3分の1。日産自動車の株は買いか?

さて株価ですが、ピークから一時はおよそ3分の1ぐらいに下がって、今でもおよそ3分の1ぐらいです。けれども、見れば分かる通り、日産の株価もおよそこの業績に従って動いているというところがあります。

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今期は純利益2,800億円の予想となっています。特別利益も含んでいるので、一概に正しいとは言えませんが、今後はさらに利益率の改善なども見込んでいます。

そして、2021年には完全電気自動車の新型アリアの販売が予定されています。今は半導体不足で車を売ることができていませんけれども、これが売れるようになった暁には、少なくとも中期的には明るい未来が想像できるのではないかと考えています。

もっとも、自動車業界ではEV化や自動運転化と、競争が激しくなっていますから、それに関してはどこが勝ち抜くかは未知数ですが、少なくとも日産は今やるべきことをやっているのではないかというのが、私の今の見立てです。

(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)


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image by:JuliusKielaitis / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2021年11月12日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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