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産油国が笑うだけ。岸田・バイデンの石油備蓄放出は無意味、インフレは誰にもコントロールできない=角野實

ブッシュもオバマも「石油価格のコントロール」は無理だった

バイデン大統領は、何でもかんでも援助・補助と叫ぶばかりで、トランプが指摘するように「社会主義者」と言われても仕方がない側面もあると私は思います。そういったリベラル中道の考え方としては、無難な政策運営を行っていると思います。

しかし、今回の原油に関しても、コロナに関しても、何が勘違いしているのではないかな?とは思います。

彼の言動を見ていると、無難な政権運営を行っている自信から、コロナを克服し、インフレを退治できると本気で思っているようにしか思えない部分があります。

そんなことができるなら、リベラルがあまり好きではない私からすれば、そんなものをコントロールする前に自分自身の「失言癖」をコントロールしろよ、とは思います(笑)。

リーマン・ショック前もオバマ時代も、原油価格は100ドルを超えました。それをコントロールできたのか?といえば、ブッシュもオバマも、コントロールできなかったのが事実です。

放出しても無意味。原油を抱えて値上がりを待っている連中がいる

でも、結局は、ドルを高くすることによって原油価格が落ち着いた。

今回の場合は、ドルが高くなっても下がらない、という異常事態です。いつも言うように世界の原油の需給など誰もわからないのです。

わかっていることは、石油は世界中にあり余っていることです。そこに供給をしても、無意味なことは誰でもわかることです。

つまり、すぐ使える石油をもっている連中は、まだ上がると見て、抱え込んでいるのです。それをやめさせるためには、資金を絞りこむしかないのです。

連中は、儲かるのですから、なぜならこれから寒い時期になって放置していても高値で売れるのですから、バイデンが容赦なく締め上げると言っても、見つからない方法を探すだけです。

なぜなら、濡れ手に粟で儲かるからです。

在庫を抱えている連中からすれば、「ほざいてろ」としか思っていないはずです。たとえ、罪に問われても、何の罪なの?というものでしょう。

Next: インフレはコントロールできない。原油価格は備蓄放出でどうなる?

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