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なぜ短期トレーダーは「勝ち逃げ」できずに資金を溶かすのか。破産するまで続け、再起してもまたトレードに戻ってくるワケ=鈴木傾城

ギャンブル依存症に似ている

この姿はパチンコ依存者、ギャンブル依存者とよく似ている。舞台は違うがどちらも負けたら「養分」なのである。

それだけのエネルギーと労力を労働に注ぎ込めば、そちらの方が着実にカネが儲かる。勉強に注ぎ込めば、素晴らしい知識も手に入る。しかし、決してそのような選択は為されることはない。

トレードに全精神を賭けてのめり込むほどの集中力とエネルギーがあるのに、どうしてこのようなトレーダーが仕事や勉強にその集中力を発揮できないのかと言えば、そこには「スリル」がないからだ。

一瞬にして自分に快楽を与えてくれる即効性がない。トレードにはあるが、仕事や勉強にはそれがない。

トレーダーと長期投資家はまったく違う人種

即効性というのは、別の言い方では「目先の利益」と言い換えることができるかもしれない。目先の利益にとらわれると長期的な展望が見えなくなる。目先の利益だけしか見えず、それを追うことしかできなくなる。

トレーダーと長期投資家がまったく違う人種なのは、視点が違っているからである。トレーダーは常に目先の利益を見て、長期投資家は常に遠い先の利益を見ている。だから哲学や手法だけでなく、ライフスタイル自体も違う。

トレーダー的な気質と考え方に完全に固定化された人は、いくら長期投資の理論を知ってもそれを実践できないのは、どうしても目先の利益を追う「習性」があって、その習性を捨てきれないからだ。

「長期的に見れば有利なものを持つ」「複利で増やしていく」と言われても、本質的には短期でいかに利益を手に入れられるかという即効性を求める習性が強すぎて、もはや長期投資の哲学がまったく身につかない。

トレードに染まってしまったら、トレードしかできなくなる。

Next: すべてを失って地獄を見ても、再起したらまたデイトレードに戻る

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