しまむら<8227>
4月4日に22年2月期の決算を発表。連結純利益が5年ぶりに過去最高を更新し、前月比7.6%増の5,836億円となった。また、営業利益は同30%増の494億円、純利益は同35.4%増の354億円と、ともに事前のアナリスト予想を大きく上回った。
会社側は、23年2月期も増収増益を予想しており、2期連続で最高純益更新となる見通し。
ちなみに、3月の既存店売上高は前年同月比2.9%増と、5カ月連続で前年を上回っている。社会全体がコロナ禍から徐々に抜け出そうとしているなか、再開された学校行事などに向けた需要も増えつつある。

しまむら<8277> 週足(SBI証券提供)
足元の株価は、予想PER=11.48倍、実績PBR=1.03倍という水準にあり、なおも上値余地は十分に見込めると思われる。前期決算発表後の株価急伸もあって、今週の週足が一目均衡表の週足「雲」を上抜ける動きとなっていることも見逃せない。
神戸物産<3038>
3月14日に発表された2021年11月~22年1月期の連結決算は、純利益が前年同期比11%増の51億円となり、同じ期間では過去最高だった。同四半期月は、飲食店事業者の来客が回復したことも大きい。
足元では、フランチャイズチェーン(FC)展開する食料品店「業務スーパー」の出店が拡大。今年1月末時点の店舗数は1年前に比べて56店舗増の956店となり、それを10月末までに1,010店に増やす計画。
22年10月期の通期業績予想を、会社側は売上高が前期比5.0%増の3,800億円、純利益は同1.1%増の198億円(最高純益)としているが、市場ではこれを「保守的」と見る向きが多い。

神戸物産<3038>週足(SBI証券提供)
足元の株価は、昨年6月安値から同年9月高値までの上げに対する61.8%押しの水準まで調整した後に戻り歩調を辿っており、目下は一目均衡表の週足「雲」下限水準で踏みとどまっている。
当面は、週足「雲」を上抜けるかどうかが1つの焦点となる。