企業の「成長と価値」に投資できるか
再度まとめます。「22年上期業績は厳しく、通期の見通しも下方修正」となりました。
理由は次の3つです。
1. 国内衣類・雑貨の不振と在庫処分のための値下げ
2. 東アジア(中国)の不振
3. 人件費の増加
一方、2030年までに以下を成し遂げると言っています。
・店舗拡大し全国の生活の基本を支える
・店舗拡大へ向けて人材育成をする
改めて、長期的な業績と株価の推移を見てみましょう。
過去10年間、売上は綺麗な右肩上がり(20年8月は半期決算)ですが利益がついて来ず、株価も下落中です。PERは22年4月19日現在で11.8倍となっています。
私たち、つばめ投資顧問が掲げる長期投資は目先のトレンドや株価ではなく、企業の成長と価値を見て投資判断します。
あなたにとっての企業の価値はいったい何でしょうか。企業の何に賭けていますか?どんなストーリーを想定しているのでしょうか?そこを考えることが、長期投資の難しさであり、楽しさだと思います。
最後に良品計画が掲げる2030年までの数値目標を見てみましょう。
今期に下方修正した売上高予測は4,700億円、営業利益は380億円となっています。
良品計画が掲げる2030年の目標と長期投資の相性はどうでしょうか?このあたりは投資家によって見方が分かれるところであり、皆さん自身で考えて納得して判断していただきたいと思っています。
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2022年04月19日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。