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なぜ米国株は乱高下?金融相場と業績相場で読み解く今後の見通しと今こそ仕込むべき銘柄=栫井駿介

今こそ成長株を仕込むべき

金融相場では、それまでくすぶっていた成長株が一気に上昇します。15倍だったPERが30倍でも正当化されるようになるのです。いわゆるグロース優位の相場です。

逆に、旧来型の事業を行っている「バリュー株」は、逆業績相場において暴落こそしないかもしれませんが、景気の悪化による業績低迷で伸び悩むことが考えられます。

したがって私は、来るべき金融相場に備えて、今こそ成長株を仕込むべきと考えています。金利の上昇は既に先行して織り込みつつあり、下落余地は限定的と見ているからです。

例えば、年率20%前後で成長しているAlphabet(Google)などがPER20倍、ウォルマートのような伝統的なビジネスがPER30倍という逆転現象が生じていました。これはやがて修正されると考えており、今がまさにその過程と言えます。

インフレは「モノ」を扱う企業にとって脅威ですが、原価率が低く、無形資産を元にビジネスを行っている企業にとってはどこ吹く風です。したがって、ハイテク企業にとっては大きな向かい風にはならないと考えています。


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image by:Gorodenkoff / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2022年05月25日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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