ロシアのデフォルトは経済制裁としての効果はない
ロシアのデフォルトは経済制裁とはならないでしょう。
LTCMヘッジファンドの破綻は、ソ連の崩壊が引き金でしうた、それでデフォルトを起こしたのは ソ連国債を保有し、金地金の大量空売りをしていた米国のLTCMでした。
ソ連はもうその前に崩壊しており、被害を受けたたのはLTCM。
ソ連は新しい名称ロシアで国家として再建されました。
一体誰が強いのか?という問題なのです。マネーを貸した債権者が強いのか?借金で首が回らず夜逃げした債務者が強いのか?
踏み倒されれば、金貸しの方が苦しむ!
居直れば、どちらが強いか?判らない。
最後に勝つのは資源の現物を持つ国
商品という現物を持っているロシアの通貨ルーブルは、侵攻後大幅下落しましたが、現在はルーブル高になっています。
ロシア産の原油、天然ガスが欲しければ、ルーブルで払えとプーチンが主張したからです。
他の通貨は要らないと言ったからです。
地球上の耕作面積は有限です。それに対し世界人口は増えすぎました。その証拠に異常気象があれば、直ぐに飢餓問題が発生します。
資源も同様です。
つまり資源現物の所有者が勝ちなのです。
さて、ロシア原油等には、ルーブル建てとなり、ブラジル、インド、中国、南ア等も それぞれ自国通貨での取引を要求し出すと、どうなるでしょうか?
それらの通貨は通貨高となり、相対する米ドル、ユーロ、日本円は通貨安で苦しむことになります。更なる物価上昇が続くからです。
自国通貨安で悩んで来た、イランやアルゼンチンは、これを見てBRICSへの加盟を望むでしょう。
せめて自国の輸出余力のある資源物資は、自国通貨建てに変えたいでしょう。
しかし一カ国だけではどうにも出来ません。そこで合同でSDRの如きバスケット通貨を創設しようとプーチンは呼び掛けているのです。