景気が悪くなると必ず米国が主張してくるドル安
11月の中間選挙を控えたバイデン政権は、円安が進んでいることに何のコメントも出さず、容認する構えを見せています。
しかし、過去40年近いドル円相場の歴史を見れば、完全に政治主導で動くものとなっています。
足もとの水準は景気が悪化するなかでは、決して米国が許容しないところに差し掛かっています。実際、ここからの米国経済はリセッションの脅威が差し迫りつつあります。
不景気が明確になれば、突然、ドル高に対して怒りをあらわにしてくるのはもはや間違い状況です。
1ドル150円を超えれば事実上の固定レート360円時代に逆戻り
となれば、米国が騒ぎ出す前に、果たしてどこまでドル円が上昇するのかがキーポイントになりそうで、11月の中間選挙までに150円に到達しても、ほとんど文句は出ないのではないかとさえ思うのが現況です。
ただ150円を超えれば、事実上の固定レート360円時代に逆戻りすることになりますから、そこまで黙認してくるのかどうかにも注目が集まります。
片方でEU圏がエネルギー高騰と景気の悪化で凄まじいことになっていますから、当面、円は目立たないのかも知れません。
しかし、眠れる獅子がひとたび目を覚ませば、相当うるさく吠えてくるのが過去にも何度もありました。バイデンがどこで宗旨替えするのか、注目していきたいところです。
今のままですと、9月中にドル円が150円に接近となるのも、決して嘘ではなくなっています。
それだけに、米国からの「物言い」に注意していきたい時間帯となってきています。
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『
今市太郎の戦略的FX投資
今市太郎の戦略的FX投資
』(2022年9月7日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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