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人材不足で成長する日本企業5社とは?「技術者派遣」関連企業の株価に上値余地=田嶋智太郎

オープンアップグループ<2154>

同社は、21年に建設技術者派遣の夢真ホールディングスと経営統合し、商号を夢真ビーネックスグループに変更。さらに、今年1月から現商号に変更となっている。ITソフト領域や各種製造業、建設業向けに技術者の人材派遣を国内外で展開。デジタル人材への高いニーズを受けIT技術者の派遣に注力。海外売上高比率が3割を占める。

足元は、エンジニアの採用が順調に進み、需要旺盛なIT業界・建設業界向け派遣が想定を超得る伸び。工場向け派遣も拡大している。

2/10に2Q決算を発表。23年6月期の通期予想は、売上高が前期比10.4%増の1640億円、営業利益は14.8%増の116億円、純利益は同13.3%増の79億円と過去最高を見込んでいるが、2Q時の進捗率は営業利益で65.8%、純利益で66.6%と、今後は会社予想の上方修正が為されると思われる。

オープンアップグループ<2154> 日足(SBI証券提供)

オープンアップグループ<2154> 日足(SBI証券提供)

株価は一目均衡表の日足雲上限の水準が下値サポートとして機能しており、目先一定の調整を交えたところは惜しげ回のチャンスになると見られる。

キャリアデザインセンター<2410>

キャリア志向の高い「エンジニア」「営業」「女性」をターゲットとして、転職情報サイト「type」「女の転職type」などを運営している。ほかに、中途採用および新卒作用領域での人材紹介、IT派遣、新卒者向け就職イベントなどを幅広く手掛ける。

人材紹介事業およびIT派遣事業では自社運営Webサイトに広告を掲載し、連携営業で求職者の募集、求人企業への紹介や人材派遣業務を展開する。

足元は、主力のWeb求人広告が高成長で、ときにエンジニアと女性の採用が旺盛。人材紹介も伸びる。23年9月期は、売上高が前期比12.8%増の175億円、営業利益は19.2%増の13.1億円、純利益は同11.0%増の8.8億円を見込むが、1/31発表された1Q決算の実績では、通期の会社予想に対する進捗率は営業利益で36.2%、純利益で36.5%と高めだった。今後は予想の上方修正が為されると見ておきたい。

キャリアデザインセンター<2410> 日足(SBI証券提供)

キャリアデザインセンター<2410> 日足(SBI証券提供)

株価は、2月22日に昨年来高値を更新(2,023円)し、目先の高値警戒感は強まっているものの、なおも勢いがあり目先の調整も限られるものと見られる。

Next: 下値は堅い?まだある技術者派遣で成長が見込める日本企業

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