広島サミットの弊害？血液不足に非正規労働者の収入減も。“自己満サミット”と揶揄される岸田首相には「カープファン詐称」疑惑も浮上

今月19日から広島市で開かれる主要7カ国首脳会議（G7サミット）の影響で、岡山など中国・四国9県の輸血用血液が不足する懸念があると報じられている。

岡山県の赤十字血液センターによれば、この9県では血液の一体的な運用をしているといい、さらにその必要量の多くを広島市内の献血ルームが供給しているとのこと。ところが、サミットに伴う大規模な交通規制の影響で、その献血ルームの一部が閉所されるため、必要分が確保できなくなる恐れがあるのだという。

特に、有効期限が4日しかない「血小板製剤」となる血液の不足は深刻なよう。岡山県の赤十字血液センターでは「安定した血液供給のためには、岡山の人の協力が欠かせない」と呼びかけているという。

市内事業所の休業・時短で収入減となるケースも

日本においては2000年に名護市で開催された「九州・沖縄サミット」、2008年に洞爺湖町で開かれた「北海道・洞爺湖サミット」 、さらに2016年に志摩市であった「伊勢志摩サミット」 と、このところは地方にあるリゾート地で開かれることが続いていたサミット。

今回は、人類史上初めての原子爆弾が投下された街として世界的にも知られ、さらには岸田首相の選挙地盤である広島市ということで、久しぶりに都市部での開催となったわけだが、それだけに期間中に様々な影響を被るといった人々の数は格段に増えているといった印象だ。

まずサミット開催に伴い、広島市中心部などの一般道路、また山陽自動車道といった高速道路の一部区間において交通規制が実施されるため、市内を走る路線バスにくわえ、広島市内発着の高速バスは5月18～22日にかけて運休が相次ぐ事態に。また、広島市内を走る路面電車も一部区間の運休が予定されているなど、広島市内の公共交通はほぼ麻痺状態となるようだ。

このような広範囲な交通規制により、影響が心配されると取沙汰されているのが宅配業者で、なかでも広島市内の高齢者宅に日々お弁当を宅配している専門業者は、配達時間が大幅に遅れる可能性があり、自力での外出もままならない高齢者の方もいるということで、大いに気を揉んでいるとも報じられている。

さらに今回のサミットの期間中は、マツダやオタフクソースといった大企業が市内やその周辺にある工場の休業を決めているほか、幅広い業種の職場で休業や時短となるケースが多い模様。

それによって大いに煽りを受けるのが、時給制の非正規労働者や自営業者といった方々で、もともと5月はゴールデンウィークで休日が多いところを、さらに働ける日数が減るということで、なかにはいつもの月よりも手取りで5万円以上減るといった声もあるなど、かなり深刻な状況となっているようだ。

英首相の“カープ愛アピール”に反応が薄い岸田首相

このように開催地である広島市周辺はもちろんのこと、遠く離れた東京や大阪の主要駅でもコインロッカーが使用停止となるなど、市民への影響が広範囲に渡っている今回のサミットだが、その煽りはプロ野球にも及んでいる模様。というのも、今回のサミットの影響で、広島市内にあるマツダスタジアムが2週間に渡って使用できず、広島東洋カープはその期間、長期のロードを余儀なくされているというのだ。

カープといえば、今回のサミットの“主役”である岸田首相も、地元球団ということもあって、ファンであることを公言しており、それを聞きつけたイギリスのスナク首相が、カープのロゴ入り靴下を履いてみせたことも、大いに話題になっているところ。

安心してください、はいて・・・ではなくて、実はこれ、広島カープのロゴ入り靴下。

大のカープファンだという岸田首相。スナク首相の粋な計らいで、両首相の距離がぐっと近づきました。 pic.twitter.com/rXegy5BoJ0

— 🇬🇧UK in Japan🇯🇵 (@UKinJapan) May 19, 2023

ただ、それに対しての岸田首相の反応が微妙に薄かったことから、SNS上では「岸田は本当にカープファンなのか？」といった疑惑も、一部からは浮上しているというのだ。

岸田首相といえば、カープファンであるとともに、開成高校時代に野球部に所属していた“元高校球児”であることも自負していたことも。ところが、今年3月に東京ドームで行われたWBCで始球式を務めた際の投げっぷりは、いわゆる“女投げ”“ヘタレ投げ”でボールは大暴投に。

その際に“元野球部”という経歴が大いに疑われたことから、同様に“カープファン”だというかねてからのアピールも、眉唾物だとされる流れとなっているようだ。

今回のサミットでは、G7首脳の配偶者にお好み焼きも振る舞われる、いわゆる“お好み焼き外交”が展開されるとの報道も。広島での開催ということで、原爆資料館などの訪問で「平和のためのサミット」をアピールするのは有意義なことだとしても、それ以外の余計と言ってもいいような“ご当地推し”が過ぎるといった印象もあり、SNS上からは“岸田の自己満サミット”といった声も少なからずあがっているところ。

そもそも岸田首相は東京生まれで、数年間のNY生活を挟みつつもずっと東京で育っているにも関わらず、なぜか広島アピールに躍起なのがなんとも滑稽なのだが、そんな岸田首相の自己満に巻き込まれ、何かと不便な目に遭うどころか血液不足に生活苦まで招いている現状に、広島市民は何を思うのだろうか。

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