円の価値が暴落するとすれば、原因は「政府の債務」
円の価値が暴落する可能性は、皆無ではないでしょうが、それは日銀が債務超過に陥ったことを原因とするのではなく、政府の債務が巨額であることから日本政府が破産すると人々が考えることによるものでしょう。
今まで政府の借金が膨らみ続けても何も起きなかったのだから、今後も何も起きないだろう、と筆者は期待していますが、そこは「神のみぞ知る」ですね。
もっとも、仮にそうした事態に陥っても、実際に日本政府が破産することはないだろう、と筆者は考えています。その場合には国債が暴落し、円が暴落することになるはずです。そうなれば、日本政府が持っている巨額のドルが高く売れることになるからですが、そのあたりの話は別の機会に。
(筆者注:本稿は厳密さより理解の容易さを優先しているため、細部が事実と異なる場合があります。)
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2023年5月31日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による