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今夜の米雇用統計は弱い数字に期待!ドル円は発表前の戻り売り、数字確認後の押し目買い戦略が吉=ゆきママ

雇用統計前はショート、実際の数字を見たら押し目を狙え!

いくら米国債の格下げが背景にあるとはいえ、金利が上がり続ければ一定レベルのドル買い材料にはなるため、ドルの底堅さが維持されているのはそのためと考えられます。

したがって、今夜は金利上昇が止まって、債券が買われて金利が下がるような弱い数字が出るかどうかがポイントでしょう。

強めの数字が出た場合、それを好感して株価も上がっていけば良いですが、金利上昇を嫌気する形で株価が下がるようだと、ドル円の伸びが抑制される可能性がありますし、そもそも短期的には金利高でもドル高になるとは限らないのが、今の相場の悩ましいところ。

ドル円チャート(日足)

ドル円チャート(日足)

今のところ、金利の低下はドル安となっていますから、今日の雇用統計で非農業部門雇用者数が予想の+20.0万人をしっかり下回り、平均時給も前月比+0.3%・前年比+4.2%という数字を下回るのであれば、やはりリスクオフというか、景気の減速・後退を意識した国債買いで金利低下には結びつきやすそう。

先行して発表された雇用指数の数字、そして金利動向というノイズも踏まえた上で考えれば、今夜の雇用統計は弱い数字に期待して、ドル円は戻り売り・ショートというのがメインとなりそうです。

ただし、非農業部門雇用者数がマイナスになるとか、よほど弱い数字が出ない限り瞬間的な値動きにとどまる可能性が高いという点には注意。

米国債の格下げ、財政悪化が意識したドル安というのは、あくまでも一時的な材料であり、一巡すれば落ち着いていくものと思われます。

さらに、日銀がYCC(イールドカーブコントロール)の調整、事実上の修正を行なったものの、金利が+0.6%になった程度で日銀が連日臨時オペを行い、金利の上昇抑制をしていますから、トータルで見れば日米金利差は引き続き維持されやすく、またジワジワと米国金利が上がっている状況を踏まえれば、最終的にドル円は上方向でしょう。

したがって、雇用統計発表前は弱い数字に期待してショートでギャンブルしたいですが、実際に数字を確認したあとはドテンの押し目買い・ロングも検討しておくことが重要です。

Next: 今夜の想定は1ドル=141.50〜144.00円、具体的なトレード戦略は?

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