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なぜ「ユニ・チャーム」増収増益でも株価10%急落?中国市場の悪化を長期投資家はどう判断すべきか=佐々木悠

気になるリスク「為替」

最も気になるリスクは為替です。

23年12月期決算では為替影響を除くと1.3%減益です。為替の恩恵がなければ、販売動向が悪化していると考えるべきでしょう。(その要因が、中国の販売が不調であること、と説明しています)目先、円高の傾向が見え隠れしていますから、今後業績が悪化する可能性も考えられます。

とはいえ、長期投資の観点ではポートフォリオに安心感をもたらすような企業だと感じています。今回の分析で取り上げた新興国における成長は、2030年に向けての戦略が基本です。したがって投資家は、5年から10年、そしてそれ以上の付き合いをイメージして投資することをお勧めします。

企業の決算も確認しながら、株価がやや割安になった、と思えるようなタイミングで購入しても面白いかもしれません。

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image by: Jaiz Anuar / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2023年12月1日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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