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購買に繋がったのはレイザーラモンRGだけ？MARK＆LONA「細川たかしの普段着」という形での大露出はブランドにとって吉か凶か

ビジネス・ライフ

ゴルファーの間で知名度の高いブランド「MARK＆LONA（マークアンドロナ）」が、まさかの展開で知名度をアップさせる事態となっているようだ。

きっかけとなったのは、大御所演歌歌手の細川たかしさんが22歳年下女性との再婚を果たしたことをスクープした、写真週刊誌「フライデー」のネット記事。そこには今年1月に奈良県内で撮影されたという、細川さんとその再婚相手が共に写る写真が掲載されているのだが、噂の再婚相手よりも目を引く格好となったのが、細川さんのいでたち。

コンサート会場を後にし颯爽と歩く細川さんが着ていたのが、なんとドクロマークが前面に大きくあしらわれた、ふわふわモコモコ素材のセットアップウェア。近年の細川さんのトレードマークとなっている、あの独特な刈り上げ頭姿も相まって、その姿はまさにインパクト大といったところだったのだが、そのウェアがどうやらマークアンドロナのものだったというのだ。

以前よりマークアンドロナを愛用していた細川たかし

SNSをはじめとしたネット上では、今回掲載されていた画像を素材とした、多種多様な“クソコラ”が出回る事態となるなど、本来の“再婚発覚”以上に大きな反響となっている細川たかしさんのカジュアルファッション。

またそのいっぽうで、細川さんが着ていた奇抜なセットアップのブランドはどこ？という話題も浮上し、なかには「オヤジ向けジェラピケ的なもの？」といった声もあがるなか、実はマークアンドロナのもので、しかも上下セットアップで揃えると13万円強という高価なものであることが分かり、再び驚きの声があがる……といった展開となっているようだ。

このように今回大いに取沙汰されているマークアンドロナだが、2008年にアメリカ・ロサンゼルスで発祥したというゴルフウェアブランド。

ご覧の通りの独特なデザインと世界観を持つアイテムの数々が、従来からのいわば保守的なゴルフウェアに飽き足らないゴルファーの間で支持を集めているとのこと。ちなみに同ブランドのブランドアンバサダーは、あの木村拓哉さんが務めているということで、同ブランドのサイト内でモデルをしていたり、また本人出演のCMも作られているようである

いっぽうで細川たかしさんのほうだが、彼のYouTubeチャンネルにはゴルフ関連の動画が多くアップされているのを見ても、ゴルフ好きなのは明らかといったところで、そういったところで同ブランドとの接点は大いにあったよう。

それどころか、それらの動画をよく見てみると、着用しているのはどうやら今回のドクロ柄のものとは別ではあるものの、マークアンドロナのウェアが結構多いようで、細川さんが同ブランドを以前からこよなく愛していたのは間違いなさそうである。

キムタク起用で大事に育てたブランドイメージへの影響は？

このように今回大いに取沙汰されているマークアンドロナなのだが、実はこのブランドを運営しているのはキューブという日本企業。マークアンドロナの成功もあって同社は急成長を遂げ、22年10月には東証グロース市場への上場も果たしている。

コロナ禍においては、3密を避けられるゴルフの人気がにわかに上昇したこともあり、キューブの業績も好調だったようなのだが、ただ直近の2023年12月期第３四半期決算を見てみると、売上高は10.6％のマイナス、さらに営業利益も56.7％のマイナスと、ここに来てその反動がモロに現れている格好。また、先述の上場直後には2,000円弱ほどだった株価も、このところは600円前後で推移しているようだ。

そんな状況のなかで、今回思わぬ形で知名度が急上昇する格好となったことで、SNS上では「キムタクより細川たかしのほうが広告塔として機能」といった声もあがっているのだが、ただその反面で、これまで木村拓哉さんの起用で「イケオジ御用達ゴルフウェア」といったイメージを大切に育ててきたのが、今回の件で「細川たかしの普段着」という印象が強烈に付いてしまい、これまでの苦労がある意味で水の泡になったのでは……といった見方も。

現に今回の件で注目度こそ急上昇したものの、実際の購買に繋がったのは、細川たかしさんのモノマネを十八番にしているレイザーラモンRGさんだけでは……との声もあるようなのだ。

果たして、今回の降って湧いたようなマークアンドロナへの注目度アップが、ブランドを運営するキューブにとって“恵みの雨”となるのか、それとも“ブランド崩壊の嚆矢”となってしまうのか。今後の成り行きが大いに気になるところである。

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