ADEKA<4401>
4月に発表した27年3月期を最終年度とする中期経営計画で、半導体材料に研究開発投資や設備投資の軸足を置く方針を表明。主力のDRAM向けに加えて、最先端のロジック半導体や先端パッケージング向けの事業を伸ばす。そこに向けて、日本、韓国、台湾で相次ぎ生産能力の増強に動いている。
8月9日に2Q予想と通期予想を上方修正。25年3月期は、売上高が前期比6.6%増の4260億円、営業利益は同10.6%増の392億円、純利益は同5.3%増の242億円と過去最高を見込む。

ADEKA<4401> 週足(SBI証券提供)
27年3月期の営業利益目標は530億円。かなり挑戦的であるが、先端半導体向け材料の成長が前提。
配当性向40%方針で、今期は年90円配当予想。配当性向は38%で増配の可能性も。現在の配当利回りは3%弱で株価は割安。一目均衡表の週足「雲」上限が下値サポートとして機能すると見られる。
日本マイクロニクス<6871>
半導体検査器具の「プローブカード」で世界屈指の商品競争力。特にメモリー向けでは世界首位級の実力を有する。データセンターのAIサーバー用半導体需要が盛り上がりをみせるなか、HBMを含む高水準のメモリー向け需要を受注に結実させ、24年4~6月期はメモリー向け受注高が過去最高を記録した。汎用品やスマホ、PC向けも堅調に推移しており、足元で工場はフル稼働。

日本マイクロニクス<6871> 週足(SBI証券提供)
24年12月期は、売上高が前期比43.6%増の550億円、営業利益は同2.1倍増の116億円、純利益は約2倍増の83億円と過去最高を見込む。期末一括で65円配当(前期は33円)と大幅増配を予想。株価は、一目均衡表の週足「雲」を再び上抜けるかに注目。
日本電子材料<6855>
プローブカード専業大手で開発や設計も手掛け、売り上げの99%を同商品分野で占める。
台湾のTSMC向け受注拡大を念頭に置いたうえで、熊本の生産ラインを増設し、プローブカードの製造能力を段階的に高め、ロングタームで3倍化させる方針。
熊本事業所新棟は10月竣工徒弟で、以後も設備投資を敢行する計画。
25年3月期業績は通期予想を未定としているが、1Q実績は売上高が前期比20.6%増、営業利益は同4.57倍増、純利益は同3.83倍増と大幅増益を達成した。

日本マイクロニクス<6871> 週足(SBI証券提供)
株価は、足元で52週移動平均線(52週線)がサポートする一方、26週線が上値を押さえる格好。ひとまずは再び3,000円台に乗せ、26週線を上抜けることが期待される。 ※2024年8月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
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田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット
田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット
』(2024年8月30日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による