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成長確実?「ラピダス効果」で株価上昇が期待できる日本企業4社=田嶋智太郎

ジャパンマテリアル<6055>

半導体・液晶工場向けの特殊ガス供給装置と特殊ガス販売・サービスが事業の柱。足元は、メモリー市況改善し主顧客キオクシアがフル稼働復帰で工場雲煙事業の伸びを牽引。キオクシアの北上工場は2棟目の近隣にガス等供給拠点を8月に追加設置しており、25年に見込む稼働をにらんでサポート強化する。

今下期以降は、ラピダス千歳工場の運営案件が収益に寄与し始めると見られる。

25年3月期は、売上高が前期比2.9%増の500億円、営業利益は同28.9%増の100億円、純利益は同23.2%増の70億円と大幅増益を見込む。1Qは特殊ガスなどの販売や半導体製造装置のメンテナンスサービスが好調に推移した。

ジャパンマテリアル<6055> 日足(SBI証券提供)

ジャパンマテリアル<6055> 日足(SBI証券提供)

8月半ば、いちよし証券が投資判断をBからAに引き上げ。

フルヤ金属<7826>

千歳流通業務団地に半導体製造装置用石英部品の加工製造工場を新築。2024年度内の着工と2026年2月ごろの操業開始を見込む。

貴金属の中でも希少で加工の難しいイリジウム ・ルテニウムの取扱いに特化しており、それらの工業用製品としての市場を開拓。足元は、データセンター需要の拡大で薄膜(ハードディスク向け製品)の需要も増加。電子は前期に不振だったスマホ向けが反発してきている。サーマルも半導体装置メーカーや海外半導体メーカーからの受注が堅調に推移。高付加価値品へのシフトも進む。

フルヤ金属<7826> 日足(SBI証券提供)

フルヤ金属<7826> 日足(SBI証券提供)

25年6月期は、売上高が前期比17.8%増の560億円、営業利益は同22.3%増の120億円、純利益は同13.4%増の84億円を見込んでいる。今月13日、野村證券は投資判断「買い」を計測したうえで、目標株価を5,267円から5,300円に引き上げている。

Next: まだある「ラピダス効果」が期待できる銘柄。投資すべきは?

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