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順張りこそ正義。期間別“上がる株”の見極め方と長期投資の極意=栫井駿介

<長期で上がる株>

長期で上がる株はシンプルで、業績が上がり続ける企業・銘柄ということになります。

業績が上がっていけば、PERが一定だったとしても業績の伸びに従って株価も上がっていくので、長期的にン業績を伸ばし続けられる企業を探せば良いわけです。

いかに適切に企業を分析できるかということにかかってきます。

実は「人気」の話も深く関わってくると思っていて、長期保有として人気のある株はやはり常に人気があります。
PERの観点でいうと、PERがずっと高いということです。

例えばユニクロのファーストリテイリングは、PERはずっと30~40倍で下がらず、それでも業績が上がるので株価もそれに従って上がっています。

長期で見る時に大事なことは業績が伸び続けているということで、下手にPERが低いものを選ぼうとしない方が良いです。
人気がある(=バリュエーションが高い)ものが無難ということです。

良いものは高い価格が付いて、そのまま継続します。

フェラーリは高いですが、人気があるので価格は上がり続けています。買った数年後に売ったら買った価格よりも高く売れることも珍しくありません。

もちろん例外や別の手法もありますが、良いものを買うということが最も間違いの少ないやり方だと思います。

順張り・逆張りでいうと、長期でもやはり順張りということになります。
良い企業は業績が右肩上がりなので、株価も同様に右肩上がりになります。
業績が伸び続ける企業はその時点でかなりの強みを持っています。

長期で見た時に右肩上がりのチャートを描いている企業は信用ができるということです。

【バフェットの言葉】
長期投資の極意とは、素晴らしい企業をそこそこの価格で買い、そして素晴らしい企業である限り持ち続けること

暴落!買いのチャンス!何を買う?

特定の企業やセクターではなく相場全体が下落した時には「買い」と言われますが、そういう時にどんな企業を買うべきかというと、一見矛盾するようですが、暴落時に下げ幅が小さかった企業を買った方が報われやすいと思います。
相場が暴落する時はとにかく売ってリスクを回避するという動きになりますが、それでもほとんど下がっていないということは、これだけは売りたくないという株だったり売るほどのリスクを感じていない株だということです。
そういう銘柄は、次に買いの資金が入った時に真っ先に買われやすいです。

相場全体が下落した時には、大きく下がった銘柄よりも、強かった銘柄を買うことがどちらかというと重要になると感じています。

基本はやはり順張りで、もちろん安く買うことも大事ではありますが、“下がったから”という理由で買ってしまうと上手くいかないかもしれません。


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image by:PR Image Factory / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2024年10月8日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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