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アメリカの本音、日本の岐路。在日米軍撤退をちらつかす大国の意図=北野幸伯

ようやく「中国打倒」に動きはじめたアメリカ

2015年3月に起こった「AIIB事件」。イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、イスラエル、オーストラリア、韓国など、親米諸国群がアメリカを裏切り、中国側についた。この事件は、アメリカに大きな衝撃を与えました。

「アメリカは、覇権国家から転落しようとしている。中国は、覇権に後一歩のところまできている

このことを、ようやく自覚したのです。ダラダラしていたオバマさんも、生まれ変わりました。その後オバマさんは、

  • ウクライナ内戦
  • イラン核問題
  • シリア内戦

をアッという間に終わらせます。そして、ロシア、キューバ、ベトナムなどとの関係を急速に改善させていった。これは、つまり、「資源を対中国に集中し始めた」ということです。いままで世界中で争っていたのを全部解決し、ターゲットを中国だけに絞った。オバマ政権末期になって、ようやくアメリカは、「中国打倒」を決意し、行動に移ってきた。

日本の戦略的位置づけ

アメリカが中国を打倒しようとすれば、どうするのでしょうか? これ、理論的には簡単で、「中国包囲網」をつくる。だから、インド、フィリピン、ベトナムなどとの関係を強化している。ロシアとの関係も改善させている。米中間をフラフラしていた韓国を、日本と和解させ、米陣営に引き戻す。

「中国包囲網」の中で、もっとも「ポテンシャル」の高いのが日本です。なんといっても「世界3位」の経済力を誇る。軍事費はGDP比でわずか1%。まだまだ増やせる余地がある。

つまりこういうことです。アメリカは、かつて日本を「仮想敵」と考えていた。それで、日本が再び脅威にならないよう、「片務的日米安保」を強制していた。ところが、そうこうしているうちに、中国が巨大な脅威になってきた。だから、日本の自立を促し、共に中国と戦う「頼りになる味方」にしよう。これが、「アメリカが日本の自立を促す理由」なのです。もちろん、「アメリカの都合が変わった」ということなのですが…。

Next: 日本がアメリカの「女房役」を続けた方が良い理由

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