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裏切りの安保理決議~成金国家・中国のミサイルが東京に着弾する日=不破利晴

最近の日本における「中国脅威論」は片手落ちである。中国が常にアドヴァンテージを保持している。なぜなら、安倍首相が日中の置かれた現実を正しく認識していないからだ。(『インターネット政党が日本を変える!』不破利晴)

中国の巡航ミサイルが六本木ヒルズに炸裂しても国連は動かない?

平和を謳歌する六本木ヒルズ

先日、六本木ヒルズを訪れた。この界隈の複合施設は日々多くの人々が訪れる、独自の空気感を持つスポットである。ことに六本木ヒルズ森タワーは2003年の開業以来、既に10年以上を経た現在においても色褪せることはまったくない。重厚で安定感を醸し出すデザインは、安易に“重厚長大”型のビルに逃げ込むことなく、プレーンでクールな緊張感を保ち続けている。

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この高層建築は、部材を組み合わせて建設されたというよりも、むしろ空間から空に向かって突き抜けるように「切り出された」といった印象を受ける、まさに日本を代表する「都会的」な建築の1つであろう。

当初、六本木ヒルズ森タワーはイタリア人によるデザインだろうと思っていたが、実は日本人が手掛けたものである。設計した入江三宅設計事務所は、東京を象徴する建築デザインを数多く世に送り出してきた、設計事務所の名門である。

愛宕グリーンヒルズは、夜になればライトアップされた東京タワーを間近に見ることのできる立地、また外資系の携帯電話会社でほんの一時期私も勤務していた「ボーダフォン」の本社が入っていたビルで、この建築も独自の質感があった。

片手落ちな安倍首相の「中国脅威論」

そんな中、2012年10月に公開されたアニメーション映画『009 RE:CYBORG』(ゼロゼロナイン リ・サイボーグ)を観た。これは故・石ノ森章太郎原作『サイボーグ009』のリメイク版であり、新たな解釈によって再構築された原作へのオマージュに満ちた秀逸な作品だ。

物語は六本木ヒルズ森タワーが謎の超音速巡航ミサイルに攻撃されるエピソードから展開してゆく。このミサイルを発射したのは、実はアメリカ海軍のイージス艦だったことがストーリーを追うごとに判明するが、その理由はぜひとも作品を見ていただくとして、本稿で考えたいのは、日本海側からの超音速巡航ミサイルによる日本への攻撃の可能性についてである。

つまり、安倍首相が常日頃から口を酸っぱくして繰り返し主張している“中国脅威論”についてである。

安倍首相は先の伊勢志摩サミットにおいても、中国をやり玉に上げたくて関係各国と水面下で調整を続けていたことからも分かるように、とにかく反中、中国が嫌いで嫌いで仕方がない

安倍首相の中国に対する姿勢は、政治的に困難な国家、国益を毀損する国家に対する危機感の現れというよりは、むしろ“感情的”なものであるようにすら思われる。これではいつまでたっても日中関係に明るい展望は見えてこないし、却って日本はズルズルと不利な方向へと流されてゆくことは必至である。

安倍首相が首相でいる限り、常にアドヴァンテージを保持しているのは中国の方だ。なぜなら、安倍首相は現在の日中が置かれた現実をまるで認識していないからだ。

Next: 成金国家・中国のG7コンプレックス/G7が駄目でも国連がある

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