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裏切りの安保理決議~成金国家・中国のミサイルが東京に着弾する日=不破利晴

国連安保理という“戦後レジーム”を最大限に活用する中国

このことが何を意味するのかは明白だ。

つまり、中国が「一発かましてやる!」ことを目的に、あることないことを理由に日本を攻撃したとしても国連はまったく動かず、場合によっては「国連憲章に沿った対日制裁」と見なされる可能性すらあるのだ。

これが国連を牛耳る安保理の“戦後レジーム”であり、そんな第二次大戦「連合国」内で、中国は最大限のパワーを発揮しようとしているのである。

安倍首相の言う“戦後レジームからの脱却”が、このような国連安保理の指向する戦後レジームから解き放たれることを意味するのであれば大したものだが、雑駁とした思考しか持ちえない安倍首相のことだ、そこまで考えていると期待するだけ空しいというものである。

また、そうでないとするならば、安倍首相は国連安保理を構成する国家に対し戦争を仕掛け、そして「勝てる」と考えていることになる。安倍首相にそんな度胸や戦略があるとするならば、それこそ「西から日が昇る」だろう。

我が安倍首相、堂々退場す?

冒頭でも指摘した通り、安倍首相は現実をまるで認識していない。

残念ながら、対中国戦略に関して言えば何から何まで手遅れなのだ。現実問題として中国は260もの核弾頭を保有し、また巡航ミサイルに及んでは既に1000発が日本に向けてロックオンされている。

すなわち、超音速巡航ミサイルによって六本木ヒルズ森タワーが攻撃されることはアニメ世界の話ではなく、今そこにある「現実的危機」なのだ。そして、それに対抗する手立てが日本にはまるでないのである。

安倍首相の中国に対する言動、そして安倍首相を支持する者たちの言動を聞くに及び、つくづく間抜けという印象しか持ちえない。彼らが中国を批判すればするほど、日本の危機は現実となるだけだ。そして、万が一の事が起きた時、彼らはそれに対応する術をまったく持たない。このような輩こそが、日本の国益を毀損する本丸なのである。

――アメリカが守ってくれるって?

そろそろ、そんなナイーブな発想は捨てようではないか。問題は中国にとどまらない。日本は現実的な視点で、本当の意味で国家戦略を構築しなければならない段階に突入しているのである。

【関連】日本のエリート官僚はなぜ「国益第一」の外交ができないのか?=北野幸伯

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インターネット政党が日本を変える!』(2016年6月5日,6月7日号)より
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「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」驚かせてすみません。私は不破利晴と申します。私は、元駐レバノン特命全権大使・天木直人氏と共に、「インターネット政党」の成功に向けて活動しています。インターネット政党『新党憲法9条』のWebサイトをつくり、日々の運用管理をしています。想像して欲しいことがあります。→「毎日働き詰めで辛くありませんか?」→「生きることに目的を見失って辛くありませんか?」→「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」インターネット政党の主役は「あなた」です。

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