北朝鮮は「中国の心変わり」を察したか?
これを証明するように、北朝鮮が中国の変化を察知した可能性も指摘されている。
北朝鮮の国内情報を伝える『デイリーNK』によると、朝鮮労働党宣伝部は中朝国境にある100人以上の従業員を擁する企業や工場、そして国境警備隊の軍部隊に対して、「朝中関係の破局を準備せよ」という重要講和の学習会を頻繁に行っているという。
記事では、朝鮮人民軍内部でも同じような内容の学習会が実施されているとしている。
2014年に準備、キム・ジョンナム殺害の真意
このように、すでに2015年には、アメリカは必要があれば北朝鮮を攻撃する作戦計画の立案を終えていたようである。
実は今年の2月13日に実行されたキム・ジョンウンの兄、キム・ジョンナム(金正男)の殺害に北朝鮮が踏み切った理由に、アメリカのこの「作戦計画5015」があったという見方が出ている。
すでにオバマ政権は、北朝鮮攻撃を行った際の中国の協力を取り付け、キム・ジョンウン排除の後、兄のキム・ジョンナムを帰国させ、中国の監督下で新政権を成立させる計画があった可能性が指摘されている。
キム・ジョンウンはこれを察知したため、キム・ジョンナムの殺害を決行したのだという。
攻撃のカギは安倍政権の崩壊?
もちろん、このような北朝鮮攻撃が必ず実行されるというのではない。以前の記事でも書いたように、北朝鮮の脅威が臨界点を越えず、アメリカや中国にとって便利な国である限りは、攻撃は行われない。
しかし他方、アメリカは必要があればいつでも攻撃できるように、確実に準備は進めているということだ。
北朝鮮は、6回目となる核実験を準備していることが分かっている。この核実験に成功することで、北朝鮮の脅威が臨界点を越えたと判断され、アメリカが主導する北朝鮮攻撃の実施につながるかもしれない。
では、攻撃は実際に行われるのだろうか?そして、もし攻撃が行われるとしたなら、その時期はいつだろうか?
実は、攻撃の実施とその時期の判断は、安倍政権の崩壊と連動している可能性があるのだ。