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美樹工業 Research Memo(1):2025年12月期は大幅な増収増益。中期経営計画は好調な進捗を見せる

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■要約

美樹工業<1718>は、本社を姫路市に置き、兵庫県と大阪府を中心に総合建設業を行っている。事業セグメントは建設事業と住宅事業で構成される。建設事業では建築工事、土木工事、都市ガス導管敷設工事、給排水衛生空調工事、ガス設備工事、再生可能エネルギー事業、建設事業に付随する不動産賃貸事業、一棟収益マンション※の売却などを行っている。住宅事業では戸建住宅の建売や分譲、リフォーム、不動産賃貸などを展開している。子会社4社を擁し、建設事業を同社と三樹エンジニアリング(株)に加え2024年に買収した(株)ヒョウ工務店、住宅事業をセキスイハイム山陽(株)と(株)リブライフが担う。なお、2022年に東京支店を開設し、事業基盤の強化を積極的に進めている。

※ 一棟収益マンション:販売先は主にファンド。土地取得後賃貸マンションを建築し、1棟単位で販売する不動産投資向けマンション。

1. 同社の強み
同社の強みは、建築、土木、設備工事の施工に加え、住宅の施工及び販売まで対応可能な体制を構築しており、幅広い事業領域に対応できる総合力にある。これにより、顧客の多様な要望に対して複合的な提案営業が可能となり、信頼関係と豊富な実績を築いてきた。この優位性は、価格競争が激しい建設業界において、収益性を重視した選別受注を可能にする要因となっている。また、市場環境に応じた「展開力」も同社の特長である。ガス事業では、大阪ガス<9532>との長年の実績に基づく安定した収益基盤を構築している。住宅事業はローコスト住宅との価格競争が激しい事業特性を有しているが、「セキスイハイム」ブランドの認知度・信頼性を生かして住宅の受注・建設を確保しつつ、大型分譲地開発やリフォーム・メンテナンス等の高収益事業に注力することで利益率の向上を図っている。建設事業では、一棟収益マンションの展開を進めるとともに、東京へのエリア拡大や蓄電事業の展開を進め、収益基盤の多角化を図っている。

2. 2025年12月期の業績概要及び2026年12月期の業績予想
2025年12月期の業績は、売上高が36,151百万円(前期比32.5%増)、営業利益が2,583百万円(同127.7%増)と大幅な増収増益となった。これは、大型工事が順調に進捗して完成工事高が例年より多かったこと、追加工事や設計変更が発生したこと、大型分譲区画の販売が順調に推移したことなどが要因で、期初予想に対しても大幅な超過達成となった。

2026年12月期の業績予想について、同社は売上高40,000百万円(前期比10.6%増)、営業利益1,800百万円(同30.3%減)と見込んでいる。前期の順調な繰越工事高と受注工事高などから2ケタ増収予想となったが、建設事業が高稼働になっていること、建設コストが上昇していることなどから減益を見込んでいる。ただし、営業利益率は2024年12月期比で改善する予想になっており、実態は順調と言える。

3. 中期経営計画
同社は、高齢化や資材高騰など大きな転換期を迎える時代の挑戦者として、2024年に「中期経営計画2024-2028」を策定した。そのなかで、「事業基盤の強化」「人を大切にする経営」「戦略的投資計画」という3つの基本方針を打ち出し、2028年12月期に売上高400億円、営業利益率5.7%(営業利益額22.8億円)を目指している。足元の進捗は順調で、売上高目標は2026年12月期に2期前倒しで達成する見通しである。同社は、中期経営計画の目標達成を通過点と位置付け、さらに先の成長ビジョンとして『Miki Next Challenge500』※も同時に策定している。足元で中期経営計画の売上高目標の前倒し達成が見込まれるなか、同ビジョンの早期実現も視野に入れている。基本方針についても、賃金制度の改定による処遇改善や、2026年の蓄電所2件の着工、一棟収益マンション事業、東京エリアへの事業拡大など、各施策が具体化している。2026年12月期には東京エリアの黒字化を見込んでいる。

※ 「Miki Next Challenge500」:従業員数500人、売上高500億円、新卒社員モデル年収500万円を目指す成長ビジョン。

■Key Points
・兵庫県を地盤に総合建設事業を幅広く展開、強みは幅広く対応できる総合力
・2025年12月期は想定以上の大幅増益。追加工事や工事進展など好条件が重なる
・2026年12月期は前期反動により減益を予想。営業利益率は改善する見込み
・中期経営計画は順調な進捗。売上高は、2026年12月期に前倒し達成を見込む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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