想像すべきは「物質面」だけにあらず
ここまでは、目標とする資産1億円を達成した自分がどのような生活をしているか、について、主に物質面からの例をあげました。
物質面からの例をあげたのは、イメージが沸きやすいからです。時間に余裕があれば、スケッチブックなどに色鉛筆で、理想とする自分の家や着ている服、持っている車などを描いてみると、もっとやる気が出てくるはずです。
ところで、ここで「何を想像するか」は、その人の今までの生き方、経験により異なってきます。
例えば、筆者は特に車には興味がないので、車は持っていません。必要なときはレンタカーで済ませていて、それで十分です。
人によっては、田舎の古民家に住んで、自給自足の生活を送るのが夢、ということもあるでしょう。筆者の周りにも何人か、そのような人がいます。
そのような人が無理に物質的に豊かな自分を想像しても、潜在意識がそのような自分を拒否しているので、かえって1億円達成は遠ざかってしまいます。
その人なりの方向性で「1億円を達成した」自分を描けば良いわけです。
型にはまらず、しかも謙虚に
もうひとつのヒントですが、金銭的、物質的に豊かになった人で、よく自分勝手に振る舞ったり、他人を見下すような態度で接する人がいますが、このような人はレベルが低い、と考えてください。
自分の感情の赴くままに行動する、というのでは動物と同じです。
「資産1億円達成」を目指すあなたは、達成したときの自分を、ぜひとも高い理想を掲げる自分にしてください。
この理想が、「お金を持つことは罪悪だ」という、我々日本人に古くから続く呪縛から離脱するためのエネルギーになります。
お金の使い方に現れる人格
米国にフォーブスという雑誌があります。同紙が「2014年に多額の寄付をした資産家」を、2015年10月の記事の中でリストアップしています。
1位:ウォーレン・バフェット
2014年の寄付額: 28億ドル(約3360億円)
累計寄付額: 227億ドル (総資産の37%)
2位:ビル & メリンダ・ゲイツ夫妻
2014年の寄付額: 13億ドル
累計寄付額: 315億ドル (総資産の41%)
3位:ジョージ・ソロス
2014年の寄付額: 7億3300万ドル
累計寄付額: 114億ドル
2位のビル・ゲイツ夫妻は、自らが運営するビル&メリンダ・ゲイツ財団のウェブサイト上で、「慈善事業の重要な役割は、政府や企業にとっては手を付けにくいが見込みのある解決策に賭けてみることだと考えている」と述べています。
自分たちの儲けを社会に還元している、ということです。やはりお金の使い方には、その人の人生観、価値観が出てきてしまうようです。
「資産1億円」を達成したら、その資産をどのように使うのかも、今から目標として考えておきたいものです。ぜひとも高い目標を掲げてください。