fbpx

EU堅持の防衛ライン「フランス・ドイツ同盟」に死角はあるか?=大前研一

【中国】溢れるマネー。大都市不動産、バブル期の東京を上回る

日経新聞は、「中国バブル再び、資本規制、マネー反乱」と題する記事を掲載しました。人民元の急落を防ぐため、海外送金等の規制を強めた中国で、国内に溢れたマネーが不動産や株式市場などに集中していると紹介しています。ベンチャー投資も活発化し、IPO件数は増加している一方、シャドーバンキング問題の再燃や、経常収支悪化などの懸念も強まっているとしています。

170519ok-02

中国もバブルからの着地について非常に苦労しています。常に傾いては資本を注入し、規則を変え、維持しているわけです。中国主要都市の住宅価格の騰落率を見ても、地方の中堅都市でもまだまだ値上がりが進んでいる状況です。日本も80年代はこういう状況がずっと続きました。

170519ok-03

一方、中国の非金融民間部門の債務残高の推移を見ると、GDP比で200%にまでなっています。日本の国家債務もGDP比でこのくらいになっていますが、中国の場合は民間の債務がここまできているわけなのです。実態は恐ろしい状況になっているのです。

Next: 【米中】「100日計画」内容公表の真相に迫る

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー