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紙幣よさらば? 米アリゾナ州はなぜ今になって「金貨」を法定通貨にしたのか

米国アリゾナ州で「金貨を正貨に」法が施行されました。これにより、金など貴金属が法定通貨として認定され、米ドル紙幣の代わりに使用できるようになりました。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2017年6月5日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

もう政府発行の紙切れは不要? 金貨でパンを買う時代に戻る世界

米アリゾナ州「金貨を正貨に」法案可決

米国アリゾナ州の「金貨を正貨に」法案(HB2014法案)が議会で可決され、州知事の署名待ちでしたが、5月22日にDoug Ducey州知事が正式に署名をして法としての効力が発生しました。

これにより金、銀、他の貴金属は「正貨」として認定され、キャピタルゲイン(資産売却益)に対する課税を免れることとなり、アリゾナ州民は連邦政府発行の米ドル紙幣という名前の紙切れの代わりに貴金属を使用することが可能となりました。つまり、金や銀も法定通貨として認められ、そのままお店での支払いに使えるようになるということです。

今後、他の州でも同じ主旨の法律が制定されていくのは間違いありません。物価上昇の環境の中で、資産売却益が課税対象から外れることは、消費者の資産防衛意欲としての金や銀への投資が増えることになります。

食料品物価等が上昇することは、相対的に所得の減少を意味します。そして保有資産の減少を意味します。しかし、プラチナには長期的に見て、採掘コスト以下には下がらないという内在する価値の下限があり、物価上昇とともに貴金属は価値が上昇します。

これにより、政府が作り出した紙幣の使用を個人に強要する法的根拠がなくなったのです。

米ドル紙幣の代わりに金貨や銀貨等を用いることが可能になったことで、アリゾナ州民は、連銀制度が作り出している不況を乗り越えることができるだろう。

そして、アリゾナ州に続く他の州も同じ主旨の法律を成立させ、連続的な価値下落を続ける米ドル紙幣の代わりに金貨、銀貨を利用できるようにするだろう。
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※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2017年6月5日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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いつも感謝している高年の独り言(有料版)』(2017年6月5日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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