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【号外】日経平均「半年ぶり高値」3つの不安点~反転下落の恐れ強く(10/20)=馬渕治好

当面の株価は下落、中長期的には上昇へ

今後も、今日の株価上昇を理由をつけて説明しよう、という報道等は多数出てくるものと考えられますが、腑に落ちる理由がない場合は、たいがい理由なき上昇、たとえばたまたま誰かが大手不動産株に大口の買いを入れたら、売り物が薄くて株価が上振れし、それに追随買いや売り方の買い戻しが偶然乗ってしまった、などが上昇の正体であった、ということが多いものです。

今日の上昇で、国内株価の先行きが急速に明るくなり、今後の株価上昇力が強いものになる、と誤解してしまった投資家が、明日以降も誤って株を買い上げてしまうことにより、目先株価が続伸する可能性はゼロではありませんが、理由なき上昇はすぐに理由なき下落に化けることもよくあるため、経済や企業収益等の環境に変化が見られない今、突然強気になるのは避けるべきだと考えます。

大きな流れでは、当面株価が下落した後、中長期的には上昇していく(たとえば来年の高値は今よりは高い)と予想していますので、日経平均で見た高値が17000円台でも16000円台でも15000円台でも、来年それより高いのであれば買値は気にしない、として、今すぐに日本株を買うことは、悪いとは言えません。

ただ、その場合は、信用取引など、期限がある、あるいは株価が下振れした時に証拠金を追加しなければいけないような展開がありうる買いは避け、あくまでも現物の株式や株式ファンドの買いにとどめ、また下振れした際に投げ売りしないことが肝要だと考えます。


※本記事は有料メルマガ『馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」』2016年10月20日号外の抜粋です。毎週いち早く馬渕氏の解説をご覧いただくには、今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。通常号は毎週日曜日配信です!

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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」』(2016年10月20日号外)より
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