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「安倍失脚間近」で強まる黒田続投論。結局この緩和に出口などない=今市太郎

やめるわけにはいかない金融緩和

先進各国が次々と緩和の出口に向かって政策変更しようとする中で、日銀だけがそのまま緩和をしていて本当にいいのか、という議論も飛び出しています。良いわけがなくても、やめるわけにはいかないというのが実情です。

とうとう500兆円を超え始めた日銀のバランスシートですが、米国のように「縮小します」と言ったとたんに株価が下がり始め、国債価格にも深刻な影響がでるのは間違いありません。繰り返しになりますが、何があってもやめることなどできないのが実情です。

しかし、これでまた景気が悪化するようなことがあれば、おそらく本当に日銀はヘリマネを導入して緩和を続けることになるでしょうから、その段階では悪い円安が到来することになるのでしょう。

どうにも出口など用意されていないことは黒田総裁自身がよくご存知のはずで、本当に日銀が何かをするとすれば、ハイパーインフレで一気に借金を帳消しにすることぐらいしか残されていないように見えます。

いずれにしても黒田総裁がいるかぎり、本来は円安傾向になるはずなのですが、日米金利差だけでは動かないのが政治通貨のドル円で、ここまでやってもまた円高にシフトする可能性すら残されているといえます。

きっと黒田総裁ご本人はさっさとずらかりたいのでしょうが、どうもこのままで行くと、まだ黒田人工相場は継続しそうな状況です。
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※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2017年7月19日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

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今市太郎の戦略的FX投資』(2017年7月19日号)より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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