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年末の調整は何だったのか?2017年1月の「暴落」は起こらない=長谷川雅一

とりあえず調整は終わった

では、30日夜の今年最後の為替相場はどうだったのか?30日の米ドル/円は、116円付近から反発上昇して、夜にはふたたび117円台に値を戻しました。その後は117円を割りましたが、ズルズル下げる動きにはならず、ほぼ117円付近で引けています。

これは、どういうことか?「やはり調整は終わった」と僕は解釈しています。

もちろん、年初にもう一度、調整が来るかもしれないと警戒する必要はあると思います。ですが今のところ、原油価格の下落でオイルマネーが市場から逃げ出した2016年の初頭のような、激しい調整が起こりそうなファクターは見当たらない。逆に、米国の金利上昇や、景気の好転を示唆する要素の方が目立つ状況です。

もちろん、いま隠れているリスクが急に顕在化する波乱がないとは言えませんが、僕は2017年の年初からしばらくの間(長ければ夏まで)、相場の上昇傾向が続くと予想しています。

もちろん、相場のことですからそれなりの「デコボコ」はあるでしょうし、日経平均はあいかわらずの「もたつき」を見せるかもしれませんが…。

アメリカの「減税」で年初に売りが殺到する?

一方で、「2017年の年初に相場は暴落する」という説があります。

「年初暴落説」の根拠のひとつは、「来年からアメリカで減税が行われる。減税の効果が見込めるようになる年初に、まとまった売りが出る」というものです。

これについては、僕自身、一時的に「確かにそうかもしれない」と納得していました。しかし、やがて「待てよ」と疑い始めました。2017年になった瞬間に、アメリカの新しい税制が決まるわけではありません。新税制が正式に決まらなければ、減税の効果を見極めることはできません。

また、実際にトレードをしている方ならおわかりだと思いますが、トレードの現場で「税金が不利だから、今、ここで利食いするのはやめよう」などと考えることは少ないと思います。ぐずぐずしていたら乗っている利益が飛んでしまうトレードの現場で、税金のことなど考えている余裕はないでしょう。

また、「2017年以降は、トランポノミクスで株が上がりそうだ。税制も有利になる」ということになれば、トレーダー達は売るどころか、こぞって買いに走るのではありませんか?

ですから、「2017年になると税制が有利になるから、アメリカ人投資家たちが一斉に売り、暴落する」という説について、僕は現時点では懐疑的です。

「調整」はあっても「暴落」はない

年末にあった程度の調整は、これからもあるでしょう。どれほど強い上昇相場にも調整はつきものですから、2017年の年初にも、2016年末と同じ程度の調整が来るかもしれません。

前述のように、米ドル/円には115円付近までの下落余地があります。もしも米ドル/円が115円レベルまで下落すれば、日経平均は18,500円付近まで下げる恐れがありますので、その程度の調整は想定し準備しておくべきでしょう。

しかし、2016年の初頭にあったような日経平均が短期間に4,000円近くも下げるような「暴落」が起こる可能性は低いし、前述のように、2017年の相場はおおむね堅調だろうと予想しています。…何事もなければ、という条件付きですが。

僕の2017年の相場見通しについて、詳しくは、僕が寄稿した予想記事がマネーボイスさんのサイトに掲載されています。参考にしてください。

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長谷川雅一のハッピーライフマガジン』2016/12/31号より一部抜粋
※記事タイトル・太字はMONEY VOICE編集部による

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