3. 安倍首相、個人で10万票が信任基準も厳しいとの見方
いよいよ10月22日投票で衆議院選挙が行われる。最大の焦点は、安倍政権が国民に信任されるかどうか。
安倍首相自身、「政権選択選挙。与党(公明党も入れて)獲得議席が過半数(233議席)に届かなければ下野する」と語っており、これが信任の基準値になる。現在、323議席だから、90議席以上減らしたらアウトだ。
その一方で、安倍首相自身が出馬する山口4区(下関市、長門市)の地元選挙も、その結果が注目されている。
安倍首相は地元入りできないため、妻・昭恵氏は解散当日から再三現地入り。公示後は4区に張り付くが、その昭恵氏、10月5日、下関の事務所開きで「総理総裁としてふさわしいリッパな票をいただき、もう一度、主人に大きな仕事をさせて下さい」と涙ながらに訴えたが、地元の安倍選挙対策本部はその具体的な基準値を前回選挙獲得数(10万829票)から10万票以上と弾いている。
だが、その基準は相当に厳しい情勢になっている。山口4区の候補者は以下の通り。
- 安倍晋三(63) 自民前
- 藤田時雄(63) 希望新
- 西岡広伸(54) 共産新
- 黒川敦彦(39)無所属新
- 郡 昭浩(56)無所属新
「<中略>安倍さん以外の全員が反安倍で、当選は確実ながら、かなり票を食われるとの見方が有力」(地元事情通)
愛媛県今治市に獣医学部が建設中の加計問題につき、地元・愛媛2区では希望から出馬する前職、維新の元職も誘致に賛成で沈黙。共産党新人だけが批判する体たらくぶり。
しかし、山口4区にはわざわざ地元・今治市から黒川氏、さらに松山市在住の郡氏も出張って来ており、選挙戦にかこつけ、散々批判する構えだし、地元民の間でも「大義なき解散」との声がかなりある模様だからだ――
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