ロスチャイルド系銀行のプライベートバンキング部門が顧客向けに発行するレポートに、「ビットコイン」についての興味深い分析が載っていたので紹介しよう。(『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』房広治)
※本記事は有料メルマガ『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』2017年11月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
アメリカ、イギリス、香港など主要金融センターで著名な日本人投資家。留学中に外資系銀行に就職し、わずか10年で日本のインベストメントバンキングのトップに。投資家転向初年度に年率リターン90%以上の運用成績を出し、ファンドマネジャー・オブ・ザ・イヤーとなる。
ロスチャイルドが定義する「お金の条件」とビットコインの関係
ビットコインは信頼できるのか?大手銀の見解
日本でも名前が知られているロスチャイルド系銀行のプライベートバンキング部門が顧客向けに発行している『Market Perspective』の11月号に、ビットコインについての分析が載っている。
それによると、ロスチャイルドの定義する信頼性の高いお金とは、下記の3つの役割を備えているとしている。
- 価値を保管(Store Value)できる
- 評価尺度(Unit to account)となることができる
- 取引の手段となる
例えば、南アのランドやブラジルのリアルなど新興国の通貨は(1)と(2)が怪しく、数十年スパンで見ると、対ドルで価値が保存されていないということを表している。
ビットコインも急激な価値の下落をすることがあるため、(2)の評価尺度となるかが怪しいうえ、(1)の価値の保管ができているのかが怪しい。ゆえに(3)がどういうことかの説明はないが、ビットコインの後ろにあるテクノロジーは素晴らしいものである可能性があるとの指摘をしている。
ドイツ銀行もほぼ同じ内容の趣旨を発信し、顧客向けには、投資としての対象として考えるのは良いかもしれないが、果たして通貨と考えてよいものかとの見方を提示している。
二極化するビットコインへの評価
今年だけでも6倍の値上がりをしているビットコインに対する意見は、「将来性がある」というビットコインオーナーと、「怪しい」という銀行界とにまっぷたつに分かれている。
現・楽天証券の前身である「DLJダイレクトSFG」の取締役を2000年から楽天に売却するまで務め、2006年から数年間FXのコンサルティング会社に投資していた私からすると、オンラインで手軽にできる投資と博打の境界線は「薄い点線」でしかない。
だから、まだ「ビットコインは上がる」と思って投資をする人々はいるが、簡単に作れてしまうテクノロジーゆえに、1000以上の仮想通貨が存在するのではないかという気もする。さて、1回のマイニング(採掘)に1つの家庭の1週間分の電力がかかってしまうビットコインのテクノロジーを、素直に「すごい」と評価しても良いのだろうか――
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『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』(2017年11月26日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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