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中国テンセント、フェイスブックを超える!

テンセント(中国名:騰訊控股有限公司)がアジア企業で初めて時価総額US$5,000億(約55兆8千億円)に達しフェイスブックの時価総額を上回ったとCNBCから報道されている。(本文①本文②

同社の株価は先週HK$420の高値をつけ、2004年の上場から約13年で公開価格HK$3.7から約11,250%の上昇率となった。そして今年だけでも約121%の上昇率となっている。(2017年11月23日終値はHK$419.6)

 

テンセントの株価推移(5年チャート)

中国テンセント、フェイスブックを超える!

引用:Bloombergグラフ

 

同社は、主にソーシャルネットワークサービス、インスタントメッセンジャー及びゲーム等を提供するアジア最大のインターネット企業であり、香港取引所に上場している。中国企業として香港市場に上場した成功事例である。

直近の株価で算出された株価収益率(PER) は約54.3倍、直近配当利回り0.15%、純利益は2桁の成長率を維持している。(引用

株価上昇の要因として、同社は巨大なユーザベースを有し、新たな分野に投資し成長率を継続している点が評価されているようだ。

 

またメッセージングアプリWeChat(微信)の利用者は10億人近くに達したとの報道がされており、ユーザー数を調べてみると右肩上がりである。

WeChatの一つの機能でもあるモバイル決済ビジネス(WeChatPay)の収益化も成功している印象を受ける。

 

WeChatの月間アクティブユーザー数の推移

中国テンセント、フェイスブックを超える!

出所:Tech Asia グラフ

 

同社は新たな業界に進出するために米テスラ、スナップチャットにも投資をしており、またアジア圏においてもUberのライバルであるインドのOla(オラ)という配車アプリ企業をはじめ、多数のスタープアップ企業に投資している。

 

アナリストの評価も高く、大和証券キャピタル・マーケッツの目標株価はHK$480に引き上げられており、その理由としてオンライン広告やモバイルゲームの更なる増益の期待や中長期的に成長が持続する見方が強いようだ。

 

香港の金融機関担当者に今後の投資銘柄を聞いてみると、毎回テンセントの名前が挙げられる傾向がある。また同社の株価に暴落や一定の調整があった場合は、投資タイミングであるとの意見も聞く。中国インターネット業界の好調な業績及び株価がどこまで継続していくか、目を離せない。

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