規制強化との綱引き。ビットコイン先物上場の影響は?
一方、商品先物取引委員会(CFTC)は、CMEグループとシカゴ・オプション取引所(CBOE)を運営するCBOEグローバルマーケッツに、仮想通貨ビットコインの先物上場を認める方針を公表しました。
米国の伝統的な取引所でビットコイン関連の金融商品の取引が認められるのは初めてです。今後はビットコインに対する当局の規制は強まることが予想されます。
CMEはビットコイン先物を12月18日に上場するとした上で、現物市場に沿って値づけ・清算を行うとしました。CBOEは上場日を決めていません。
CMEとCBOEは当初証拠金として35~40%を要求するなど、通常よりも厳格なリスク管理を行う見通しです。
デジタル資産が主流であることが暗に認められたとの指摘もありますが、先物市場が安定すれば、将来的には上場投資信託(ETF)などの取引に発展する可能性もありそうです。
CFTCのジャンカルロ委員長は、「ビットコイン市場には価格の乱高下や取引慣行に対する懸念がある」と指摘しています。そのうえで、「CMEと6週間にわたって議論を続けた結果、こうした不安を和らげるため、顧客保護や監視態勢の強化などで合意が得られた」としています。
さて、今後のビットコインはどのようになるでしょうか。外野から見ていくことにしたいと思います。
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本記事は『江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて』2017年12月4日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、バックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した日米株式市場に対する強気の分析や、ユーロ、金、原油各市場の詳細な分析もすぐ読めます。
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『江守哲の「投資の哲人」~ヘッジファンド投資戦略のすべて』(2017年12月4日号)より一部抜粋
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株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。