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中国で敗れた『餃子の王将』が、グルメ天国の台湾でこそ愛される理由=黄文雄

一方で、中国から海外に輸出される食品は、安全面で警戒される例が多くあります。日本では、かつて2008年に毒餃子事件があり、それ以降、中国食品の安全性にさまざまな問題点が見つかったことで、中国の食品はスーパーの棚から姿を消したことがありました。

しかし、2011年3月11日の東日本大震災後は、福島県産の食品がスーパーから消えた替わりに中国産の食品が再び並ぶようになりました。

台湾では、今でも福島県産の食品を輸入することに反対している国会議員がいますが、これも国民党系勢力が中心となっての動きです。中国人の間では、戦前の日本製品ボイコット運動の余波が今でも続いているのです。

それでも「日本製」というブランドは、長い歴史を経てその実力を徐々に証明してきた努力が実り、今では台湾をはじめとして世界でその実力が認められています。日本製品ブランドを守ることは日本の伝統文化を守ることにもつながるのです。

日本食は「長寿食」というイメージがあり、世界各地で好評です。私の友人は、スウェーデンで和食店を経営しており寿司も提供しています。なぜ日本食なのかと聞いたところ、日本食には固定ファンがいるから客もつきやすいとのことでした。

ただ、日本食は提供するのに時間がかかり、「速さ」を求めるアメリカ人のライフスタイルには馴染まないかもしれません。本来の日本食というのは、じっくりと時間をかけて目と舌で楽しむものであり、速さを求める「快食」とは対極にあるものです。

日本の外食チェーンはそれをよく研究した上で、「快食」と「安さ」を追求した商品づくりを行い、海外でも気軽に利用してもらえるようなスタイルにしたかたちでの「和食」の提供を行っています。日本の外食チェーンが台湾以外の世界各国でも人気なのは、こうした細やかな研究と繊細な味に支えられてのことでしょう。
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※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2017年1月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』(2017年1月24日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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