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ビットコイン元信者が嵌まる「次の罠」なぜ彼らは現実から目を背けるのか?=鈴木傾城

仮想から現物、地獄から地獄へ逃げ出す愚

今後はすべてがインターネットに取り込まれていく。すでに音楽も、書籍も、映画も、インターネットの向こう側からくるものとなっている。そして人々は手持ちのハードディスクも手放し、クラウドに自分のデータを預けるようになった。

つまり、すべてが「仮想」になっていった。

そして、いよいよ新しい波が来ている。紙幣や小銭といった形のある「お金」がインターネットに取り込まれて仮想化していくのである。

それをブロックチェーンという技術が担い、そこで使われる通貨は「仮想通貨」になる。ビットコインを筆頭に、新しい仮想通貨が次々と生み出され、今や1500を超える仮想通貨がひしめいている。

しかし、通貨は1500種類も必要ない。これは完全に競争過多であり、ブロックチェーンの技術がくるとしても、1500以上もの通貨がすべて生き残るわけではない。

ゴールドマンの警告と金への逃避

ゴールドマン・サックスの投資調査世界責任者であるスティーブ・ストロンギン氏は、いずれはその大半の仮想通貨が消えて少数に収斂していくと2018年2月5日のレポートで述べた。

ただ、どれが生き残ってどれが消滅するのかは示していない。まだ何も分からない。もし消滅していく通貨を保持していた場合、仮想通貨は仮想のまま消滅していく。

こうした「影も形もない」仮想通貨の現実は、2018年1月16日以後の大暴落によって投資家たちに意識されるようになり、一部の人たちは仮想通貨を捨ててゴールドに逃げている

ゴールドとはまた対極的だ。それは仮想ではない。現実であり、現物だ。手に取って抱くことができ、その輝きは永遠に失われることはない。

1000年経って、所有者と文化と国が消えてなくなっていてもゴールドだけはそこに残る。

だから、仮想通貨の不安定さを感じた投資家は、仮想通貨の価格が崩れ落ちていく中に、仮想通貨とは真逆の「現物の王様」であるゴールドに資金を移動させていったのは気持ちとして理解できる。

しかし、肝心のゴールドは、ビットコインの夢から覚めた投資家が次に目指すべき場所なのだろうか

Next: 現代資本主義においてゴールドの保有が「危ない」理由

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