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新たに「株主優待」を導入すると株価はどうなる? 4月に導入した企業で分析=炎

新規に個人投資家が投資するメリットはあるのか

問題は新規に個人投資家が投資するメリットが中長期的に享受できるのかという点にあります。

これについては、公開初値水準にまで株価が戻る可能性があるのかどうかがポイントになります。

同社は26日に機関投資家やアナリスト向けに決算説明会を開催し中間期の業績停滞と通期業績の下方修正の理由、来期以降の業績展望などを投資家に説明を行います(※編注:原稿執筆時点4月24日)。今期業績の下方修正に至った原因の1つである中国での模倣品対策もその際に社長から述べられるものと思います。

仮に同社の業績が上場時の水準である経常利益8億円台を回復し、さらにそれを上回る収益が確保できるまでになれば、評価は大きく変わります。時価総額が100億円台になると上場直後から投資されていた株主にはさらにメリットがもたらされることになります。

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個人投資家の関心が再び集まる

そもそも同社の製品に関心のなかった投資家にとっては、今回の株主優待制度は改めて関心を呼び戻すことになるのではと期待されます。

既に株主優待制度の発表後の3日間で出来高が400万株近くに達しており、投資家の入れ替わりが起きていると推察されます。中長期でじっくり同社株を持とうという投資家に入れ替わったのであれば、今後の株価推移も安定したものとなるかと期待されます。

配当金や優待制度を利用して株式投資を楽しもうという個人投資家の皆さんが主役となると、同社にとっても株主=消費者となって好循環が生まれるものと期待されます。

現在、同社の株主は3000名程度だと推察されます。新たに100株×3000名(30万株分)の株主が加わっただけでも6000名が株主となる計算です。優待制度で贈られたダンシングストーンを身につけた株主が年末はあちこちで見られるようになるのかも知れません。

消費不況下にある宝飾品業界の中で特許化されたダンシングストーンで世界の市場に参入していこうとする同社は、宝飾品業界からファッション雑貨、メガネなど他の業界へと市場拡大を図ろうと準備中です。そうした事業活動の一端が社長の口から情熱的に伝えられた時に、評価はまた一段と高まるものと考えられます。

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億の近道』(2018年4月24日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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