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ユーフォリアの中の醒めた目、株価暴落を見通した人たち 平成バブル崩壊の真相(後編) – 山崎和邦 わが追憶の投機家たち

自分を安全地帯に置くには、まず「バブルとは何か」を学べ

人類の歴史と共にあった「バブル」とは何か。それは通俗的には、資産価格が実体価値を大きく離れて取引されている状態とされる。

しかしこの考え方に私は昔から賛成しなかった。「実体価値」とは誰がいかなる尺度でいつ決めるのか?

これではバブルはその最中には気がつかず、グリーンスパンが言う通り「あとになってみなければ解らない」ものとなる。

いっぽう筆者のバブルの定義は単純だ。

  1. 長期的に持続しそうもない高値で資産が取引され
  2. しかも通常時より大量に取引され
  3. 且つ、誰もが当然と思っていて
  4. それを理路整然と説明したがる者が多く出る

この状態を言う。さらに付け加えれば

  1. 誰かが気がついて「今はバブルだ」と言うと皆にバカ扱いされる

この5番目の条件が重要だ。その代表は1929年秋のNY大暴落とその後の長期の世界恐慌を暴落の前に言い当てて講演し、NY中から失笑と爆笑を買ったロジャー・バブソンだ。

株式市場で金融資産を作れる者とそうでない者との差は実は一歩の違いであろう。だがその一歩を知るためには、百里の半ばを九十九里とする超算術を知らねばならない。

それは8合目で全部を売り切って、その後の9合目から10合目の爛熟相場の一番旨いところを食わずに我慢することだ。これはやむを得ない。そのかわり、大量のキャッシュポジションを取って暴落過程を絶好の買い場近しと、好機到来を楽しみながら待てる。

ヒト様が青くなっている最中に好機到来を待つのだから、爛熟相場の旨みを捨てた代償としては充分にオツリが来る。

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