素晴らしいビジネスはライバルとの「比較」で探せ
さらに、単に1つの企業を見るだけではなく、同じ業界の2つの企業を比較することで、なぜ一方が強いのかを明確にすることができます。
バフェットもライバル同士を比較することの重要性に言及しています。
「多くのプロの投資家は、投資対象の過去の数値は気にするのにもかかわらず、そのライバル企業が何をし、またどのような財務状態なのかを調査することすらしません。これは誤りです」。
投資対象の企業とライバル企業を「横比較」することで、単にその企業を見るだけよりもより深い洞察を得ることができます。よく見てみたら実はライバル企業のほうが良かったということもあるでしょう。
できるだけ多くの企業を比較する
1つの業界で素晴らしいビジネスを持つ企業を見つけたら、他の業界で同じことをしている企業がないか考えてみましょう。
例えば、小売業自ら製造まで行う「SPA(製造小売業)」で一世を風靡したのがユニクロですが、それを家具業界で行ったのがニトリです。両者は現在でも大きな利益をあげ続けています。
投資は「相対選択」の世界です。多くの企業を比較してより良い企業をポートフォリオに組み入れることで、投資のパフォーマンスを上げることができます。あなたも素晴らしいビジネスを持つお気に入りの企業を見つけてみてください。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2018年10月30日)
※太字はMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。