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持ち続けるだけでお金持ち。生涯を共にする「売る必要のない優良銘柄」と出会う方法=栫井駿介

短期のブームではなく、長期のトレンドを見極める

ユニクロが大きく成長したのは、長期的なトレンドに乗ったからです。日本はバブル崩壊後長期にわたってデフレの時代が続きました。ユニクロはその波に乗り、当時最先端であったSPA(製造小売業)方式を取り入れて、安価で丈夫な製品を提供したのです。

デフレの大元にあったのが、少子高齢化です。高齢者は消費を減らしますから、供給が需要を上回る需給ギャップが発生し、物価は下落します。バブル崩壊後の不景気もその傾向を後押しし、長期トレンドになったのです。人口構成は将来を見通す上で最も重要な要素となります。

投資家が見極めなければならないのは、このような長期トレンドと、単なる短期的なブームの違いです。短期的なブームはすぐに終わってしまうため、それに乗った企業の利益も長続きしません。しかし長期的なトレンドに乗った会社なら、毎年毎年利益を伸ばし続けるでしょう。

長期投資で肝要なのは目先のトレンドに乗ることではありません。社会の変化を見つめ、今後10年、20年にわたる大きな動きをとらえ、それを裏付けとしたストーリーを持つ会社を持ち続ければ良いのです。

長期トレンドに乗った会社に投資していれば、株主はトレンドに沿ってストーリーが進んでいくのをただ確認していれば良いのです。株価の変動はもちろんのこと、四半期ごとの業績や、毎日のニュースに右往左往する必要などありません。

株価は短期的には価値とは関係なく動きます。しかし、長期的には企業の本質的な価値、すなわち継続的な利益に追随します。株価が上がらなかったり、下がってしまった時には、長期的に見れば投資するタイミングのチャンスが広がったと考えるべきなのです。

利益を増やし続けられる企業なら、相場の上昇局面では必ず大きく株価は伸びるでしょう。それを待てるかどうかが、長期投資で成功するための鍵を握るのです。

「情熱と冷静のあいだ」で生涯のパートナーを探す

長期投資はストーリーに投資するものです。ストーリーはいわば事業家の夢であり、可能性は無限大に広がります。もちろん事業家はその可能性に向かって全力で邁進するでしょう。

投資家が夢に付き合うのも一興ですが、それだけでは単にダーツを投げることと変わりません。全ての事業家が利益を素晴らしいビジネスを構築できるとは限らないからです。ストーリーの良し悪しを見極めることこそが投資家に求められる能力と言えます。

ストーリーの良し悪しを見極めるためには、数字に敏感でなければいけません。例えば、市場規模が1,000億円の部品メーカーが1兆円の売上高を目指すと言っても現実感がありません。適切な数字を反映した地に足のついたストーリーが求められます。

一方で、悲観的にばかりなってもいけません。いつまでたっても投資に踏み切れないようであれば、目の前にあったはずの機会を逃してしまいます。投資は未来のことにかけるわけですから、確実なことなど何一つありません。成功してきた投資家も、不確実なものの中で可能性に賭けたからこそ、その先の成功があったのです

ストーリーを見極めるために投資家にとって必要な素養は、「冷静」と「情熱」の両方を兼ね備えることでしょう。このどちらを欠いても投資で成功し続けることはできません。

Next: 具体的に「生涯のパートナー銘柄」と出会う方法は?

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