プラスチックストローの使用を中止するカフェや外食チェーンが出てくるなど環境保護の機運が高まる中、デンマークで画期的な製品が誕生しました。(浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』浜田和幸)
※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2018年11月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。
環境問題に配慮!あっと驚くエコ商品を生み出すデンマークの会社
世界中で嫌われるプラスチック製品
最近、地球環境にとってマイナスということから、プラスチックのストローが敵視されている。確かに、海岸や海中に大量のプラスチック製品が漂っている光景は不気味だ。
簡単に溶けない使い捨てのストローは消えゆく運命といえよう。これからはスーパーの買い物でも、プラスチックの袋はなくなるだろう。
その流れでいけば、身近なところで環境に配慮した商品やサービスが、今後の社会では主流になるに違いない。
捨てられる140億本の鉛筆を救う画期的製品とは
例えば、デンマークで人気沸騰中の鉛筆。
世界では年間、140億本の鉛筆が消費されている。ところが、ほとんどの鉛筆の運命はゴミ箱で終わりを迎える。
そこで新機軸を考案したのが「スプラウト」というデンマークの会社だ。
何を始めたのかというと、鉛筆の端に植物の種を埋め込んだカプセルを付けて売り出したのである。
カプセルの中にはトマトからラベンダーまで、多様な野菜や植物の種が埋まっている。
鉛筆の本体は杉の木が使われているのだが、使い終わった後はそのまま庭でも鉢植えでも構わないので、芯を上にして土の中に挿せばいいだけの話。
すると摩訶不思議!1週間か3週間で、野菜や花が芽を吹くのである。1番早く収穫できるのはバジルらしい。
これまで使い捨てだった鉛筆が、新たな生命の誕生の基盤になるということで話題が沸騰。現在、毎月50万本を超える売り上げを達成しているとのこと。
気になるお値段は、1本200円ほどだ。
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